小児科 すこやかアレルギークリニック

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口回りの湿疹
2018年03月31日 更新

お陰様で、県内各地から患者さんが受診してくださっています。

開業当時、負荷試験を新潟県内に広めたい、医療を通じて社会貢献したいと考えていましたので、ちょっとは実現できているのかもしれません。

先日、T市から患者さんが受診されました。兄弟で受診されたのですが、下の子に関してこんなことがありました。

その地域は、皮膚科がA皮膚科1軒しかなく、“一人勝ち”状態なようです。当院は、いろんな小児科から患者さんが逃げてくるので、どの小児科医がアトピー性皮膚炎や食物アレルギーにどれだけ力を入れているのかを把握しています。

最近は、これまたいろんな皮膚科から逃げてこられ、アトピー性皮膚炎の診断もできないような皮膚科医が幅を利かせていることも認識しています。それからすると、A皮膚科には全くいい印象を持っていませんでした。

この場で、「経皮感作」のことをよく書いています。16年前から食物アレルギーに専門的に取り組んできましたが、食物アレルギーを減らすことができる可能性が出てきた訳ですから、アトピー性皮膚炎の早期発見・早期治療に重きを置くのは当然と言えましょう。

残念ながらそれをいい加減にしている皮膚科医、小児科医が多いこと、多いこと。というか、逆に誠実に対応している皮膚科医、小児科医を探す方が大変でしょう。もちろん、新潟県内の話ですが、これは実は東京でも、北海道でも大阪でも同じでしょう。

今回の兄弟の下のお子さんが、地元の1歳半検診で小児科医による診察を受けたそうです。口の周りにジクジクした湿疹があり、その小児科医も気になったようです。お薬手帳で、どの皮膚科でどういう治療を受けているのか確認したそうです。

その医師は、「湿疹の状態も悪く、皮膚科で同じ薬しか出ていないようだから、医療機関を代えてもいいかもしれませんね」と言ったそうです。そう言われたことを、A皮膚科の医師に伝えたところ、「そんなこと、気にしなくていい」と言われたのだそうです。

ハッキリ言いますが、「バカだな~」と思います。皮膚科医は皮膚にある疾患を治療するのが役目です。内蔵と違って、患者さんもその湿疹なりを「見る」ことができます。つまり、改善しているかどうか患者さんも一目瞭然な訳です。「見た目」を良くしてナンボという世界です。

湿疹が改善しておらず、毎回同じ薬を出すようなら、お金なんてもらえないような状況でしょう?。にもかかわらず、改善してない説明もなく、どうしたら良くできるかの提案もなく、同じ薬を出すのは、「詐欺」レベルでしょう。

親御さんもさすがにおかしいと思い、まともな医師を探していたところ、園の先生から紹介されたということでした。

そうです、当院は園や学校関係者からの紹介は多いのですが、医師からはまずありません。患者さんの状態をより良くしたいと考える医師が、ほとんどいないことを表しているのだろうと考えています。何度も通わせれば、儲かりますからね。地域にライバルがいないと、やりたい放題の医者っていますよね。

私は、口の周りの湿疹を見ると、すぐに「食物アレルギーを防ぎたい」と思ってしまいます。多分、今回の患者さんは来週には、口周りがキレイになって、再診されるはずです。

口の周りの湿疹は治りづらいのですが、その治りづらい理由が分かれば、対策は立てられるし、ものの数日で改善させられるものです。

口回りに湿疹のある赤ちゃんは、早急に受診した方がいいと思います。