4月になりました。
医院の近くの桜が一気に開花しました。まもなく入園、入学式ですが、桜のタイミングと一致しそうです。それだけでいい入園、入学式になりそうですね。
新年度ということで、私の院外活動もスタートします。昨日も書きましたが、エピペンを持つ患者さんの通う園や学校に出向いての講演が毎週のように予定されています。
シュミレーションを行い、アナフィラキシーの有事の際に連携の練習をするのが、これからのトレンドだと書きました。私個人でやるには、まだ難しいですね。
ただ、厚労省の示すシュミレーションの動画もあります。これは子どもが具合い悪そうに咳き込む演技をして、ぐったりし、教師役の大人が慌てつつ対応するというストーリーになっており、眺めるだけでもイメージはつかみやすいでしょうし、活用させていただこうかと思っています。
それこそユーチューブで、動画を検索すると、患者会なども実演したシュミレーション動画も出てきます。
今日の水曜午後から講演が続きますから、その準備にいろいろ動画検索をして拝見しました。アナフィラキシーの様子としたら、給食後に苦しそうにゴホゴホと咳をする内容になっています。
確かに、食物アレルギーの症状はじんましんなどの皮膚症状が9割、次に咳や喘鳴などの呼吸器症状が3割弱となっています。じんましんだけではエピペンは打ちませんので、もっともらしい状況を再現しているのだろうと思います。
それを提示した上で、こんな状況も起こり得るという話をさせていただこうかと思っています。これは自験例ですが、カシューナッツを食べて、強い腹痛で動けなくなり、その場にうずくまってしまったケースです。じんましんも咳なども一切なく、ただただお腹が痛いというもので、私も最初は「えっ!?」と思ってしまいました。
それと、少し前にこの場でも書きましたが、クルミのケースです。つまり、クルミをほんのわずか食べて、軽いじんましんが出て、その後嘔吐を4、5回繰り返し、眠るように低血圧に至ったケースです。
「吐いて、疲れたんだろう」と様子を見る人もいるでしょうし、医師でも適切な判断は難しいのではないでしょうか?。ただ、いろいろなパターンを提示することで、それが頭の片隅にでもあれば、いざという時の対応に幅ができ、とても有益だろうと考えます。
今年はこんな感じで講演活動を行っていこうかと思っています。