新潟県内は、満開もしくはこれからというところも多いようですが、地元では散り始めのようです。
桜の季節もあっという間ですね。スギ花粉の飛散も確実に減っており、それを喜んでいる方も多いのだろうと思います。
それにしても、今年は花粉の飛散が多かったようで、急に目が痒くなったと慌てて受診されるお子さんが多かったです。
当院は、アレルギーで診ている兄弟も多くいらっしゃいます。花粉症は何度かの飛散のシーズンを経験してから発症することが多いと思います。感覚的に6歳くらいでしょうか?。
上の6、7歳以上の子が花粉症症状が出ており、5歳以下の下の子が何も症状を起こしていないという経験を何度もしました。ただ、例外もおり、3歳、4歳で典型的な症状を出しているお子さんもおりました。
今年は、他院にかかって治療を受けているにもかかわらず、納得がいかずに当院を受診される患者さんが目立ちました。
「スギ花粉症だろうから、薬を出しておきます」などと言われて、心配になっての受診です。どうして他の医療機関は、診断の確定をしようとはしないのでしょうか?。不思議でなりません。
前も書いたかもしれませんが、スギ花粉症と診断が確定することで、対策が立てられることも多いはずです。そもそもスギの抗体を確認せずに、そうは診断できないはずです。多くの医者の「手抜き」の現実を知っていただきたいと思っています。
昨年やそれ以前にスギの抗体が陽性であることを分かっており、花粉症症状で受診された方は、そのまま治療を開始していますが、この時期「目が痒い」、「鼻水が出る」と初めて訴えて受診される患者さんも多かったです。
親御さんは「スギ花粉症で間違いなかろう」とお考えのようですが、「血液検査で確定させてください」と言い、採血させていただいています。
実際に集計した訳ではないのですが、1~2割は陰性だったと思います。つまり、スギ花粉症だと確定できないのです。
ダニやペットのフケが原因だろうと思われたケースもありますし、寒暖差が鼻症状の原因かもしれません。
いつも言っているように、多くの医者がぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”と誤診して患者さんに適切な治療を提供していません。スギ花粉症も、同じだったりすることもありそうです。
病気を適確に診断して、それに見合った治療を行うのが医師の仕事であることを、思い出して欲しいと思っています。