小児科 すこやかアレルギークリニック

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2018年04月18日 更新

お陰さまで、忙しく過ごさせていただいております。

このところ、水曜日は園や学校に伺う予定になっており、多くの開業医は水曜か木曜が半日休診となっており、リフレッシュに充てていると思いますが、私の場合は啓発活動に活用しています。

最近では、誤食時の対応に関する研修会を行うところも増えていますが、少々自慢できるかなと思うのは、そのきっかけとなった調布の死亡事故の以前から、重要性を察知し、エピペンを処方した患者さんの通う園や学校に出掛けて説明していました。

今でも、エピペンを処方すると、「園(学校)に説明に行きますよ」と言い添えるようにしています。各地でエピペン研修会が行われるようになったせいか、何の連絡もない園•学校もあるのが残念なところです。

私の場合、過去の強いアレルギー症状を起こしたエピソードがあったり、負荷試験を行い、少量で明確な症状を起こした場合にエピペンを処方するようにしています。中にはアレルギー検査が陽性だから、エピペンを処方する医者もいるのかもしれません。

当院の方が、折り紙付きの患者さんをピックアップしてエピペンを処方しているため、誤食時にアナフィラキシーを起こす可能性が高いと考えています。園や学校に直接出向いて話をしたいと思うのは、そういった患者さんの情報も同時に伝えることができるからです。

医師以外がエピペンの使い方だけを話したり、仮に医師であっても、さほど経験のない医師が通り一遍の話をするのとは、訳が違うと思っています。というか、主治医として「これだけ重症な患者さんを預かっていただき、ありがとうございます」という意味合いもあって出向いているのです。

これってとても大事なことだと思っていますが、こういう個別の研修会って未だにあまり行われていないところが課題だと思っています。

最近は、医師だけでなく、PAEと呼ばれるアレルギーの指導にトレーニングを受けた看護師が、院外でも活躍の場を広げているというのがトレンドです。有名なアレルギーの専門病院ではエピペンを山ほど処方しているでしょうから、PAEの方々にもどんどん活躍していただきたいと思っています。

私の場合は、自分の口で患者さんの重症度を伝えたいので、しばらくは自らで園や学校を回るつもりでいます。

日本小児臨床アレルギー学会が、エピペン研修会の指導に用いるスライド資料を用意してくれました。早速取り寄せました。スライド資料は、私のものとそんなに大きく変わるものではないようですが、誤食時のシュミレーション動画があるのが有り難いです。

エピペンを使わない軽症の場合と、中等症から急変し重症になったケースの動画などがあり、実際の研修会で威力を発揮しそうです。

今日の午後から活用させていただこうと思っています。