今日、20日(金)は学会発表のため、休診となります。
さて、昨日のネットニュースで、再来年の大河ドラマは明智光秀を描くと報道されていました。「敵は本能寺にあり」ですね。
日々診療していると、アレルギーについていろいろ考えてしまいます。
当院の力を入れている、ぜんそく、アトピー性皮膚炎はどれも治りにくく、治療をサボるとじきに悪化してしまいます。食物アレルギーも諦めず食べさせていると、それなりに食べられるようにはなりますが、極めて重症だとかなり治りづらいと考えています。
アレルギーの「敵」は病気の治りにくさでしょう。これは慢性疾患であるし、仕方ない部分もあると言えます。そう考えると、敵は「医者」でしょうね。
昨日も、ぜんそくを“風邪”と誤診し、延々と風邪薬を処方している医者がいました。信頼してそこの医院に通い続けていたものの、おかしいと感じて当院に鞍替えされた格好です。
改善していなくても、同じ薬を出し続けられる小児科医は、悪徳医と言ってもいいでしょうね。もう20年以上こんなことをやっている医師です。
また、アトピー性皮膚炎を乳児湿疹といい、過少診断・過小治療している医者に通っていた患者さんも新規受診で受診されています。某市からの受診ですが、小児科医に行って、皮膚科に行って、それでも改善しなかったので隣町の皮膚科にも行きましたが、アトピー性皮膚炎が見逃されていました。彼らの目は節穴なのでしょうか?。
それにしても、私から言わせると、こんな情けない診療を繰り返している医者から、毎日のように患者さんが逃げてこられます。彼ら、彼女らは一度たりともまともな診療をしていないようです。何年経っても、誤診を繰り返しているのです。
もはや、アレルギーの最大の「敵」は医者で確定でしょうと思っていたら、敵は他にもいました。
これも昨日の話ですが、アトピー性皮膚炎で当院にかかり、治療を始めたばかりの患者さんにステロイド軟膏を処方し、体に広くしっかりと塗るように指導していました。
当院隣の調剤薬局ではありませんが、他の薬局で、「湿疹のないところにステロイドを塗ると皮膚が薄くなるからやめた方がいい」と言われたのだそうです。
アトピー性皮膚炎の治療は、徐々に洗練されてきています。湿疹がないように見えて、実は炎症があったりします。湿疹のあるとないの境界線を明確に引くことはできず、ステロイド軟膏は広くしっかりと塗り続けることが推奨されています。
ですから、そのように指導していたのですが、無理解な薬剤師が先程のようなことを言い、患者さんを惑わせてしまったのです。
アトピー性皮膚炎は、ある程度攻めた治療をしなければ、皮膚症状を抑えられないことも知っているつもりです。私の自分のやることに対し、当然のことながら責任を負います。私の知識に従い、患者さんを改善に導きたいと考えています。親御さんには説明してまもないのですが、再度説明し直し、治療を進めていくようお話ししています。
まさか薬剤師からも足を引っ張られるとは思ってもいませんでした。この薬局には抗議というか、理解を深めてもらえるよう話をしなければと考えています。医者よりは、聞く耳を持ってくれるのだろうと思っています。
アレルギーは、「敵」は少なくありませんが、地道に前進していきたいと考えています。