昨日は大変でした。
当院は、午前中だけで平均的な小児科の1日分くらいの受診があることが多いのですが、それは普通なのですが、問題は午後です。
予防接種、乳児検診のあとの専門外来に新規受診の患者さんの予約が入ることがあります。他院で適切なことをやられることなく、知人に当院を勧められたという患者さん3名の受診がありました。
上越市の主要小児科3軒から逃げてきた患者さんでした。どれもひどい対応ばかり。自称アレルギー外来の医院さんからも逃げてきましたが、アトピー性皮膚炎の診断や治療もできていません。
それで、一度でも当院にかかったことのある方が、当院の受診を勧めてくださっています。上越のレベルも上がってきたなと感じます。田舎では「お医者さんの言うことは絶対」なんて捉える人も多いですが、そうではないことを見抜いているからです。
昨日も述べたように、開業医の診療レベルはハッキリ言って低いです。他院からの紹介は全くありません。当院のみがアレルギーの専門的医療をやっていることを知っていて紹介してこない訳ですから、悪質でしょう。
その3人の患者さんに時間をかけて説明していたら、何と60人待ちの状態に。電子カルテに60人もズラリと患者さんの名前が並んでも、ひとりひとり丁寧にやっていかねばならず、大変でした(汗)。
開業医は、自分の手に負えなくても、適当にやっていれば、自分のところにお金が入ります。これは上越に限らず、全国のあくどい開業医が、患者さんの症状改善よりも自分の収入を優先している結果だと思っています。責任を持った医療をする医師よりも、無責任で効率重視をした医者の方が利益が高いという、悲しい現実です。
このことはこの場で時々触れていますが、これが今日の主題ではありません。昨日の続きのような感じですが、アレルギーの第一人者の先生方は、開業医を低くみていることが多いようです。
確かに、学会に参加して勉強もせず、古臭い知識でテキトーにやっている開業医も多いです。そんなんで勤務医のはるかに多い年収を稼ぎだしているのですから、よく思うはずはありません。結局、いい加減なことをされ続けた患者さんの尻拭いを相当やられてこられたでしょうし…。
例えば、食物アレルギー研究会のホームページ。全国の食物負荷試験実施説が記載されています。新潟県は現在2施設の掲載があるようですが、県内でトップクラスの件数をこなしている当院の記載がありません。
このホームページが患者さんのために作られたものであれば、当院の記載がないのはおかしいのです。私は正々堂々と食物アレルギー研究会で、その辺の総合病院よりも件数も内容もはるかに凌駕する負荷試験をやっている。患者さんのためにも負荷試験実施施設に開業医を載せるべきだと主張しています。
ところが、無視され続けています。逆に、当院なり、静岡の川田先生のクリニックを載せることで、他の開業医も切磋琢磨し「うちも載せて欲しい」と頑張る開業医も増えてくるはずです。
ここ最近の改変は、このホームページは負荷試験の年間の件数も表記があり、上限が500件以上だったのですが、それが1000件以上になったこと。学会が少ない量から負荷しろと言っているので、件数が増えて当然のことです。
また、学会で安全な負荷試験などと題する講演があったりしますが、どれも専門病院の医師が話しています。本来、アレルギーにこだわった診療をしている開業医が、アナフィラキシーを起こさないよう細心の注意で、工夫しながら負荷試験を行っている話の方が、説得力があるはずです。
アレルギーにこだわって、それなりのクオリティーで診療していても、信用されていないと言うか、冷遇されているんですね。
私が思うに、開業医のレベルが上がることは期待できないでしょう。そんな中、数少ないまともな医療をする開業医が増えて、日本の第一人者達に認められていくようにしなければいけないと考えています。