ゴールデンウィークまっ只中です。
なので、手短に書こうかなと思っています(笑)。
『ブラックペアン』というドラマをやっています。だいたい医療系のドラマは観るようにしています。「お医者さんは忙しいのに」と言われますが、テレビを観たり、キッザニアに出掛けるくらいの時間は取れます。
何か患者さんの医師の見方って、医師を神格化しているところがあるんでしょうね。医者なんて普通ですよ。てか、いい加減なことをして高給取りなので、並み以下だと思っています。
そして、今回話題にする『ブラックペアン』も医者の世界の汚い部分を取り上げてくれています。
ドラマのストーリーのおおもとは、ライバル関係の二人の大学教授が、外科界のトップの座を争うというものです。どちらが業績を上げたかどうかで選定されますが、耳慣れない言葉が出てきます。「インパクトファクター」というものです。
医者の世界では、医者の評価は論文とされます。論文には「格」というものがあり、「格」の高い論文をいかに書くかが大事なのです。要は、「格」の高くない論文をいくつ書くよりも、インパクトファクターと呼ばれる「格」を数値化したものが、高ければ高いほど、評価は高くなるのです。
それを合算したものを巡って、『ブラックペアン』の中に出てくる二人の教授がしのぎを削るという流れになっています。医者の世界によくある、覇権争いってやつですね。
実際の世界でも、いかに論文を書いて、ライバルを出し抜こうとか、教授になりたいという医師はいますね。
医師が業績を上げたいがために、患者さんを研究材料にするってのも、聞いたりする話じゃありませんか?。業績はあるけれど、臨床は下手とか、その逆とか、医療ドラマ「白い巨塔」でも出てきましたよね。
私ですか?。私は論文は書きませんし、一介の田舎の開業医なので、インパクトファクターも何もゼロです。
食物アレルギーの臨床実績はあまりないのに、論文を書いて学会から認められている医師もいますが、私の見方ですが、「何じゃそれ」と思っています。ただ、学会はそうやって“正当”に人を評価しているんですね。
まあ、私はそういう世界とは隔絶された中で、生きていった方が楽だし、争いごともなくていいかなと思っています。「あの先生、有名らしいけど、通っても良くならない」なんてウワサは広がって欲しくないですしね(笑)。
私は、ベタベタの臨床派でいきたいなと思っています。