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拠点病院
2018年05月10日 更新

国民の多くがアレルギーに苦しんでいる現状から、アレルギー疾患対策基本法という法律が作られました。

昨日の水曜の午後もそうでしたが、園や学校職員は食物アレルギー対応の研修会に参加し、速やかに対応できるようにならないといけないということになりました。

日本の医療は“はったり”も結構あって、幹線道路を走るとよくクリニックの看板を目にしますが、そこには小児科だとセットのように「アレルギー科」の文字が並んでいます。

実際、「アレルギー科」を標榜していても、ほとんどアレルギー専門医はいないという調査結果が出ています。敢えて言えば、患者さんをダマしても利益を上げたいという意思表示のように思えます。

ですから、各都道府県に最低1カ所は、大人、子どものアレルギーをまもともに診断し、治療できる施設、それを「拠点病院」というそうですが、作り上げようとしています。私は何も聞いていないので把握していませんが、水面下で話が進んでいるようです。

昨日、私の考える最新治療について書きました。これまで15年以上、患者さんが無理なく食べられるよう、加工品を用いて食べさせるという方法です。

いまだに有名な専門病院であっても、少量を食べられなければ「完全除去」とされているようですが、微量でも食べさせるということを行ってきました。意地でも完全除去にはしないと思っています。これって、食物アレルギーの対応では、とても重要なポイントだと考えています。

ガイドラインは、論文という証拠がないと掲載されないため、最新ではないとも書きました。その「拠点病院」ですが、当然のことながらガイドラインに沿ったアレルギー医療を行なうものと思われます。

となると、拠点病院に通っていて「完全除去」と指示されても、当院に来ると少しずつ食べるよう指導されるということになってしまうだろうと予想されます。

また、今後は食物アレルギーの発症予防という流れになると思います。当院は先んじて取り組んでいるため、ガイドラインには載っていないような対応をして、成果をあげています。

「拠点病院」って、ファイナルアンサー的な施設であるはずなのに、当院のような開業医と逆転現象が起こってしまう可能性は十分あると思います。

私のやるべきことは、新潟県のアレルギーに困っている子ども達を救うこと。「拠点病院」ができようが、自分がこだわって今までやってきたことを継続し、更に発展させていくことが求められると思っています。

「拠点病院」から逃げてこられる患者さんも想定し、日々精進していこうと考えています。