日大のアメフト部の問題は、未だに収束しません。
現役選手達が声明を出すそうで、それで決着がつくのでしょうか?。多くの人々がそれを期待しているのだろうと思っています。
この問題は、多くの患者さんも知っているため、日大アメフト部よりも医者の世界の方が問題が多いと言うことがあります。
日大の場合は、一部の人が強大な権力を持ち、周りが逆らえない状況が生み出され、選手と首脳の間柄がねじ曲げられたのだろうと思っています。要するに、悪いのは一部の権力者なのだろうと考えています。
アレルギーについては、いつも言っていることですが、医師の9割以上がぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”と誤診し、食物アレルギーの診断に不可欠な食物負荷試験を隠蔽しています。
医師は、患者さんに対し一方的に信頼も厚く、医者が誤診をするはずがないと思われています。納得のいかないことを言われたとしても、反論もできないし、次の患者さんも待っており、忙しそうだからと遠慮してしまうことが多いですよね?。
医者は誤診しようが、“成功報酬”しか支払われないため、効率よく儲けるために、1人当たりの診察時間を短くしようとしています。どんなに混もうが、昼前や夕方に診療が終わってしまうのは、時間配分を計算してやっているからでしょう。
こう話を進めてくると、最初はあまり関係ないと感じていても、医者と日大アメフト部の共通点が浮かび上がってきます。誰もこの“問題”をおかしいとは思っていないのが、問題なのだろうと思ってます。
前置きが長くなりました(汗)。最近、食物アレルギーの時代の流れについて考えます。
医師の多くが、食物アレルギーと言えば「除去」から入ると思っています。つまり、アレルギー採血の数値が高いから、食べてはいけないと指導すると思います。
私の場合は、恩師が重症で食べるものがないため、何とか食べさせてあげたいという気持ちが強く、加工品を食べさせるという方針を取っていたので、そこから入りました。アレルギー採血の数値がどうだろうが、とにかく食べさせるというスタイルです。
当時は、いまの「食べて治す」という発想はなかったのですが、加工品であろうが、少しでも食べられることの分かった時の親御さんの安堵した顔を見続けていたくて、とにかく少しでも食べさせるという戦略を取っていました。
以前は、アナフィラキシーを起こした食材は、1年は負荷試験をしないというルールになっていましたが、それでも加工品を用いた負荷試験は行っていました。
いまは、食べさせることで、より食べられるようになることを実感しています。当時は、自分でもここまでこうなるとはあまり思っていませんでしたが、自分がやり続けてきたことが正しかったと思うと、良かったとひしひしと感じます。
加工品は、例えば小麦と抱き合わせで焼かれていると、相当にアレルギー症状を起こしにくいようです。その辺の解明も学会では行われていないようですが、かなりの差があると考えています。
「時代が答を出す」ということは実際あるのでしょうが、ちょうどそこに私がいたのかなと思っているところです。