小児科 すこやかアレルギークリニック

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同じ薬を出す
2018年05月31日 更新

日頃からアレルギーについて書いていますが、アレルギーが正しく診断、治療されていないところが問題なんだろうと思います。

ぜんそくもアトピー性皮膚炎も、いわゆる慢性疾患なので、そう簡単には治りません。ただ、多くの医者がぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”なんて言っており、誤診なんてされたら、良くなるものも良くなりません。

キチンと診断され、病状に見合った治療をすれば、大抵は速やかに症状は改善します。多くの医者のやっていることに問題があると考えています。

私は、正しく診断し、適切な治療にもっていきたいと考えています。ところが、周囲をみていると、昨日の赤ちゃんはほんの一例であり、良心のカケラも感じられないような“医療”をやって荒稼ぎをしている開業医がかなり多いことと感じています。

みな、医療のプロなんだから、せめて私と同じようなことをできなければいけない、もしくはできなければ、専門医に紹介しなければならないのですが、多くの医者が基準以下の“医療”を繰り返しています。

当院は、他の開業医から毎日患者さんが逃げてこられます。周囲の人が「すこやかに行ったら」と“紹介”して下さるのです。

その際、こちらで責任を持って診療していきますので、いかにレベルの低い“医療”を受けてきたか知ってもらう必要があります。だいたいこう言っています。

症状が良くなっていないのに、同じ薬が出し続けられているのをどう思いますか?、良くなって欲しくないからですよね?、お母さん(お父さん)が医師の立場なら、そんなことできますか?、と。

当院は、改善がなければ薬を代えています。あの手を使ってダメなら、この手をなんて感じで、速やかに良くなって欲しいと考えています。

ぜんそくに繰り返し“風邪薬”を出す医者は多く、辟易としていますが、“乳児湿疹”に効かないような軟膏を出し続けている皮膚科医、小児科医も多く、金儲けが狙いなんだろうなと感じています。

よく言っているように、アトピー性皮膚炎と正しく診断し、治療して皮膚を良い状態に持っていなければ、「経皮感作」し食物アレルギーが悪化してしまいます。

アトピー性皮膚炎の治療こそ、難しいというのが私のホンネです。ただ、アトピーであっても、改善がなければ同じ薬は出さないようにしています。

例えば、赤ちゃんであれば、保湿剤とロコイドという弱いステロイドを混ぜた軟膏を塗って、良くなることも多いのですが、改善が思わしくなければ、ロコイドよりもワンランク上のボアラ軟膏に代えたりします。

大きい子で、アトピー性皮膚炎の状態が悪ければ、保湿剤とボアラ軟膏を混ぜた軟膏で治療し、ダメならボアラ軟膏単独で塗ることもあります。それで良くなることもあります。それでも思わしくなければ、ボアラ軟膏を同じクラスではありますが、リンデロンに代えると改善することもあります。

もっと大きい子であれば、ボアラよりも強いマイザーという軟膏を使うこともあります。多くの皮膚科医、小児科医が同じ軟膏を処方し続けていますが、軟膏であってもいろいろ工夫し、皮膚の状態を良くする努力はすべきです。

同じ軟膏を処方し続けられて、それが当たり前のことだとは思わないでいただきたいと思っています。