小児科 すこやかアレルギークリニック

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実践的な話
2018年06月20日 更新

少し前に新潟県内の医師会が食物アレルギーの講演の講師に超有名な先生をお招きするようだと聞きました。

患者さんも、医療は一流の病院で受けたいという“ブランド志向”があるようですが、医師会もそのようです。

医療というのは、医師の志次第でどうにでも変わります。大学病院といっても、群馬大のケースもありましたし、ベストとは限らないのだろうと思っています。

食物アレルギー発症予防に関しては、当院のやっていることを全国のアレルギー専門病院や大学病院でやっているかと言えば、ほとんどやっていないものと思われます。

結局、ガイドラインに載っていないことだし、多くの専門医がガイドラインを遵守する医療を行っています。

それは当然のことだし、何ら問題はないのですが、いま自分の目の前にいる患者さんに対し、発症予防できるにはどうしたらよいかと考えると、ガイドライン以上のことをやらなければなりません。

私は、長年食物アレルギーに携わっているし、当時からいかに予防できるかについて考えてきました。やれるベストを尽くしたいと思うのです。

この分野に関しては、それなりに先進的なことができていると思っています。実績もあげています。そういう意味では、私のような田舎の開業医でも、専門病院や大学病院への下克上の状態と言えるのかもしれません。

医師の“志次第”で医療はどうにでも変わってしまうという訳です。

世の中では、食物アレルギーに関心が高まっています。ただ、関心のない医者にっては、面倒くさい、やりたくない分野のようです。しかし、医師会で超有名な先生をお呼びするというのは、いい話だと思っています。

ただ、超有名な先生からすれば、田舎にきて最新情報を話したところで、負荷試験をやる医者が増える訳でもなく、「へ~」で終わってしまう可能性が高い訳で、そんなビッグネームが来る必要があるのかと思ってしまいます。

食物アレルギーに取り組んでいる中堅どころの医師の話で事足りるはずです。ただ、医師会もブランド志向が強いようで、その道の第一人者をお呼びしないと気が済まないようです。

日本の第一人者の先生も体がひとつな訳ですから、全国と飛び回るのも大変だろうと思います。

アレルギーに関しては、理論も大事ですが、実践が最も重要だと考えています。どうしたらリスクを減らした負荷試験ができるのか、どうしたら完全除去を避けられるのかなどといったテクニックがポイントだろうと思います。これも医師達の疑問点だろうと思います。

多分、第一人者の話からこういう情報は得られないのではと思っています。軽症の患者さんにどうやって負荷試験を行い、食べていってもらうかを広めることが重要なのではないでしょうか?。

医師会も実践的な話をできる講師を選んだ方がいいのではと考えています。