小児科 すこやかアレルギークリニック

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なぜ、なぜ
2018年06月22日 更新

明日は学会発表のため、休診となります。

学会の準備がもう少しかかります。いつも何とかしているので、何とかなると思います(笑)。

先日、市外から湿疹の患者さんが受診されました。それまではある病院の小児科にかかっていたそうです。湿疹が改善せず、小児科医ができるのはこのレベルまでで、専門の皮膚科へ行くように言われたそうです。

患者さんが困り果てて、周囲のアドバイスを受けて、当院に辿り着いたという格好です。具体的にどの医師にかかるように言われた訳ではありません。私の知る限り、新潟県にこの手の専門の皮膚科医はいないはずです。

なぜこんなに医師って、不親切なのでしょうか?。自分の手に負えないと認めたところまではいいのですが、それ以降の対応が悪すぎます。

私はこの話を聞いて、愕然としました。なぜなら、ほんの2週間前に新潟市内でこの湿疹について学会発表したばかりだからです。その小児科医は、その研究会に参加していました。

何度か触れましたが、当院に“湿疹”で受診した患者さんのほぼ全例がアトピー性皮膚炎であり、初診が6か月以降になると、全体の7割以上が卵アレルギーに傾いていたという内容です。

学会発表しても、一番聞いて欲しかった皮膚科医の参加はほぼ皆無でした。小児科医がパラパラと参加していました。「あの先生、こんな研究しているんだ」と少ないながら、同業者にアピールできたつもりでした。

それからまだ2週間も経っていないのに、当院へ受診を勧められない小児科医の対応に疑問符しかつきません。

学会や研究会にすら参加していない同業者があまりにも多く、彼ら彼女らが“乳児湿疹”と誤診し、治療の真似ごとをしても改善できないのは、アトピー性皮膚炎であり、治療の遅れで卵アレルギーに傾くという大事なことを伝えられないのですが、少しは真面目な研究会に参加した医師にさえも、伝わっていないということになります。

多くの医師に存在するアレルギーへの無関心さ、患者さんへの良心のなさに「なぜ、なぜ?」という思いしかありません。

今度、私はどう活動していけばいいのでしょうか?。