本日は、休診になります。かかりつけの患者さんにはご迷惑をお掛けします。
連日のように他院からアレルギーの患者さんが逃げてこられます。医師は悪気はないのかもしれませんが、診断、治療という点で大きな問題があります。
看過できない問題は、患者さんの症状を和らげることができていないにもかかわらず、専門医に紹介しようともしないことでしょう。そこは、医師として、人間として一番許せないことです。
こういうことの解決法として、医学書で調べるというのが一般的かもしれません。しかし、いつも言っているようにぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”と診断している医者が多く、10年前からほとんど進歩していません。到底、医学書で調べているとは思えません。
私の場合は、学会に参加して、新しい知識を得ようとしています。また、学会会場で日本の第一人者の先生に直接質問することもあります。これが一番手っ取り早い(笑)。もう日本を代表するような先生方に何度質問させていただいたことか…。そのお陰で、私も随分成長できました。
土曜日と言えば、当院は、正直“稼ぎ時”です。市内外から多くの患者さんが受診してくださいます。当然、休めばその分の稼ぎはありません。
目先のことを考えると、大きな損失です。休診が多いと、他の医療機関に患者さんが流れてしまうかもしれません。
ご存知ない方もいるかもしれないので、一応触れておきますが、学会に参加しても、当然のことながらお金ももらえません。自腹で交通費や宿泊費をかけて出掛けますので、休診にした分の入るはずの収益を含めて、かなりの赤字となります。
ですから、多くの開業医は学会に参加したがらないのでしょう。しかし、私は大きなメリットがあるかと考えて、学会に参加しています。
日頃の疑問点を解消し、自信を持って診療に当たるためであり、最新情報をもとに診療したいがためです。アレルギーは、特別高価な医療機器も必要なく、専門病院や大学病院でなければ、一流の医療を受けられないことは全くないと考えています。
それに加え、今年は特にアピールしたいことがあり、学会で発表しています。経皮感作を防ぎ、食物アレルギーを抑え込むにはどうしたらよいかについて、当院で得られたデータを多くに医師に知ってもらいたいのです。
来年も、今やっていることを発展させて更なる発表を考えています。来年も学会参加が減りそうにありません。かかりつけの患者さんにはご迷惑をお掛けするかもしれません(汗)。