小児科 すこやかアレルギークリニック

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暑さの影響
2018年07月24日 更新

昨日、熊谷市で最高気温の記録が更新されたそうです。

私の中では、お隣の山形県酒田市で40.8度という長年破られなかった記録が印象深いのですが、41.1度ですか…。

毎日診療していると、「あれ、今年は変だぞ」と気づくことがあります。この夏は、アレルギーに関して、2つのことが気になっています。

新潟ですと、例年では梅雨がまだ明けていないこともあります。今年はかなり早い段階で梅雨明け宣言が出て、それ以来暑い日が続いています。

まず、1つ目の気づいたことは、アトピー性皮膚炎が悪化するということです。夏は湿度が高いので、アトピー性皮膚炎の皮膚の乾燥が潤い気味になり、あまり悪化することはないようです。

秋から冬にかけて、湿度が低下してくると、アトピー性皮膚炎が乾燥のせいで悪化するということは毎年繰り返されています。今年は猛暑のせいか、夏のこの時期に汗をかくことで、アトピー性皮膚炎が悪化するケースが目立っています。

「あせもが出た」と受診されることもありますが、明らかのアトピーの悪化しているケースも目に付きます。ご注意いただきたいと思っています。

もう1つは、ぜんそくの悪化です。やはり夏場は、四季を通じてぜんそく発作を起こしにくい季節となっています。

夏風邪を引いても、ぜんそく発作が誘発されることも少なく、花火の煙を吸ってゼーゼーするお子さんがいる程度です。でも、今年はゼーゼーする、咳が止まらないという患者さんが少なくないようです。

理由は、エアコンだと考えています。これだけ連日、熱中症の患者が出ていて、毎日報道されています。夜間でも、室内でも熱中症のリスクはあると言っていますので、夜間エアコンをつけたまま、休まれる家庭も多いと思います。

気管支が冷やされて、ゼーゼーする患者さんが多いようです。あまりこういうケースは例年は多くないのですが、今年は多いと実感しています。

こう暑いと、なかなかエアコンをつけないという選択もできないと思いますが、ぜんそく治療は、発作を起こさないことが大切です。この点でも対策が必要になってきます。

アレルギーに配慮しつつ、夏を乗り切っていただきたいと思っています。