お休みをいただいています。
診療はしていませんが、頭の中から仕事のことがなくなることはありませんね。そんな性格なのかもしれません(汗)。
週末は、学会もありますし、どのように話を進めていくのか、気がついたら考えてしまっています。
今のところ、こんな感じです。もともと私のやっていることは、昨年6月に公表された鶏卵アレルギー発症予防に関する提言が参考になっています。
この場で何度も書いていますので、ご存知の方も多いでしょう。アトピー性皮膚炎があると、卵アレルギーを発症しやすいから、アトピー性皮膚炎の治療をガッチリと行い、その上で卵を少量から食べさせていくという形を取っていました。
ただ、これって多くの人々にとっては、いきなり出てきた話で、やはり取っ付きにくい部分はあるのだろうと思っています。成育医療研究センターの大矢先生から直接伺ったことですが、重症なアトピー性皮膚炎があると、経皮感作はほぼ100%起こるのだそうです。
こういう前提が明らかだと、「じゃあ、卵アレルギーを予防できるようにアクションを起こしていこう」ってことになりますよね?。この大前提が明らかになっていないまま、卵アレルギーを予防しようと言われても、多くの人々にはピンとこない話なのではないでしょうか?。
それよりも何よりも、“湿疹”から「経皮感作」が起こるとされており、それがアトピー性皮膚炎なのかどうかも誰も明らかにしていません。
せっかく、世界に誇るすばらしい研究が日本初で行われているにもかかわらず、学会側のアピール不足、前提がうやむやになっているため、多くの届けるべきところに、中途半端な情報しか提供されていないように感じています。
当院の研究では、“湿疹”のうちアトピー性皮膚炎と診断されたのは90%以上で、当院の状況下では、乳児期後半には70%以上で経皮感作が起こっていました。
こういう前提があれば、目の敵にすべきはアトピー性皮膚炎であり、乳児期前半、つまり生後5ヶ月以前から手を打たなければならないことが分かってきます。
これを理解している医師もどれだけいるのかと感じており、医師も患者さんもモチベーションが低いままなのだろうと思っています。大前提をクリアにしてから、提言を出すべきだったと私は思っています。


