今日が、新潟県内の研究会ですが、エントリーの締め切りでした。
何とか要旨を書き上げ、申し込んだところです。これで今年発表予定の10個目です。公約通り、10回発表できそうです。
開業医って、とにかく発表とかしない人種で、発表の多くが大学や専門病院の医師のみです。すべての全国の開業医の中でも、発表回数はトップレベルなんじゃないかなと思っています。どうでもいいことですが…。
昨日、新潟市から患者さんが受診されました。
先日も、新潟市から別の患者さんからメールで問い合わせをいただいたところです。新潟市は医者は多いけれど、そもそも食物アレルギーに力を入れた医師がほとんどおらず、ましてや早期に対応しようとする医師はいないでしょうから、困っている親御さんは多いのだろうと思っています。
今回の患者さんは、生後5か月でした。ご両親がアレルギー持ちで、何とか予防したいとおっしゃいます。ごもっともですし、何とか私の知識をフルに発揮して、おチカラになりたいと考えています。
6月に放映していた「報道特集」の番組でも、アレルギー発症予防を希望されるご夫婦が出ていましたが、当院にもこういう患者さんが受診される時代になってきたのですね。
小児アレルギーのレジェンドである馬場実先生が発見されたアレルギーマーチという概念があります。最新の考え方からすれば、まずアトピー性皮膚炎を発症し、それが基点となって、次に食物アレルギー、ぜんそく、アレルギー性鼻炎の順で発症していくという規則性を表したものです。
ですので、発症予防を期待された場合、アトピー性皮膚炎の有無をみることになります。私はこだわって、軽度の湿疹も見逃さないようにしているつもりですが、生後1か月頃に出ることが多いようです。
今回の患者さんも、1、2か月で湿疹が出始めておりました。湿疹は持続しており、新潟市のかかりつけ医は見逃していましたが、アトピー性皮膚炎はあるという状態でした。
湿疹が存在していて、その湿疹が重症だったり、適切に治療されず、湿疹の経過が長いと卵に感作される確率が上がります。1、2か月の湿疹が出始めた頃に受診していただければ、卵アレルギーは予防できるという実感はあります。
その辺りを説明していくと、「手遅れなんですね」と親御さん。「経皮感作」という点では既に陽性化している可能性は十分あります。そういう意味で、厳しく言えば“手遅れ”なのかもしれません。
ただ、アトピー性皮膚炎をしっかり治療し、早期から食べさせていけば、リカバリーは十分可能です。
だいぶ時間をかけて説明しました。大抵、「もっと早く来ればよかった」と言われます。確かにアレルギーの発症予防が心配でしたら、生後1、2か月で受診していただくのがベストでしょう。
同じことを考えている方々も多いと思います。敢えて言えば、“手遅れ”になる前に受診していただくと、有り難いと思っています。


