昨日も、新潟市から患者さんが新規受診されました。
これまで受けてきた医療内容に衝撃を受けました。また別の機会に触れようと思っています。
新潟市は、当院から120キロ離れているので、受診するのも大変だろうと思います。ましてや通うとなると…。
でも、昨日は負荷試験は4件のうち、2人が新潟市内から来てくださった方でした。つまり、通院してくださっている訳です。それだけ期待されているし、私は物理的距離をはね返すだけの大きなメリットを提供しなければいけないのです。
そう考えると、私自身にプレッシャーがかかるはずですが、あまりそんな感じでもありません。いつも通りのことをすれば、十分だと思っています。
昨日は、ある患者さんに卵焼きの負荷試験をやりました。卵アレルギーの「卒業試験」って感じでしょうか。
私にとっては、それほど大きなことではないのですが、患者さんはもちろん、前医にとっても大きな“障害”があったようです。それは、アレルギー採血の結果です。何と卵白6、オボムコイド6なのだそうです。
どうでしょう?。数字を見ただけで、萎縮して「卵なんて食べちゃダメ」という大人は多いのだろうと思います。患者さんは素人なので仕方ないですが、医師はこれだけで「完全除去」と決めつけてはいけません。
確かに卵白がクラス2とかだと、何事もなく食べられる人も多いですし、クラス6だと症状が出る可能性が高いのは事実でしょう。ただし、一切食べられない訳ではありません。実際、当院が取り組んでる卵クッキーなどの加工品は、食べられないことはまずありません。
ましてや、この患者さん。卵クッキー→カステラと負荷試験をクリアしていたため、卵焼きに挑戦する土俵に上がれる状態にはなっていたのです。
ただ、あいくに卵焼きを食べ進める中で、咳が出てきました。無理をせずに中止とし、内服薬を飲ませました。私の予想では、じんましんが広がってくるかもしれないと思っていたのですが、何も起きませんでした。症状は悪化することなく、元気のまま回復しました。
私にしてみれば、クリアできず、とても残念でしたが、卵白6、オボムコイド6の患者さんが卵焼きを3/4食べたところで、軽い症状を起こしたくらいでは、結果をみれば大満足と言ってもいいでしょう。
高校野球で言えば、秋田の金足農業並みなんだろうと思っています(笑)。公立の高校なんだから、私立の強豪校にはまったく歯が立たない訳ではないのです。
ミルクが6だと結構厳しいものがあるでしょうが、卵白6、小麦6とかであれば、前進あるのみだと思っています。