小児科 すこやかアレルギークリニック

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常識の壁
2018年09月06日 更新

最近、結構いいことを書いているように思っています(笑)。

食物アレルギーは、予防できると思っているし、そう動かなければならない。しかし、学会を含め、ほとんどの医師がそこまで頭が回っていないようです。

ポイントは、アトピー性皮膚炎を早期に見つけること。これは、私はかなりこだわってやっています。日本の第一人者は、「TARC」というアトピー性皮膚炎の病勢を表す検査項目は当てにならないと言っていますが、他の指標を示すことなく、曖昧なままとなっています。

その間に、食物アレルギーが作られている訳で、私は我慢ならないんです。だから、ほんのごく一部の人から当院のホームページはご覧になっていないでしょうが、少しでも役に立ちたいと考えて、私の“手の内”を公開しているのです。

この辺は、日本の第一人者はシビアですよ。学会で業績を上げるには、まず論文、論文ですからね。テレビドラマと一緒です。論文が掲載されるまでは“手の内”は見せません。

今日も、“手の内”を公開しましょう(笑)。

以前、こんなことがありました。生後8か月で“乳児湿疹”で受診された赤ちゃんがいました。“乳児湿疹”と書いたのは、アトピー性皮膚炎の誤診であることを示すためです。

結構、湿疹はひどかったです。確か生後1、2か月から湿疹が出ていましたから、かれこれ半年も「経皮感作」を受ける機会があったことになります。

当院を受診した時点で、卵、乳、大豆、小麦の4食品に感作がありました。乳と大豆でアレルギー症状が誘発されていました。

どうしたかって?。もちろん、0歳の時点から負荷試験を行っています。初診から1年ちょっと経ちますが、現時点で卵、乳、大豆、小麦はほぼ除去していません。自分で言うのも何ですが、「お見事!」って感じで、食べられています。

しかし、先日、お菓子を食べたらじんましんが出たと言って、受診されました。中に入っていて、食べていないものと言えば、「クルミ」でした。

やばいと思って、検査をしましたが、クルミが陽性であり、クルミアレルギーを発症してしまったようです。一緒に検査した、まだ未摂取の食材で、イクラも陽性化していました。

アトピー性皮膚炎も治療しており、皮膚状態は悪くなかったと思うのですが、経皮感作を許してしまったのか、それとも当院を受診する前から、クルミとイクラが高かったのか?。普通は、0歳、1歳児でクルミやイクラってなかなか検査しませんよね?。

親御さんも、この年代でクルミやイクラを与えないのが、“常識”になっていると思います。皆がどうか分かりませんが、早いと1歳でこんな食材でも食物アレルギーを発症し得るのだろうと考えています。

多分、早期から食べれば、食物アレルギーは予防できると考えています。“常識”では生ものやナッツ類は1、2歳では与えないし、3歳くらいからでしょうか?。それも親御さんのやり方次第だと思っています。

従来の“常識”で食べさせないことが、これらの食物アレルギーを悪化させている可能性を指摘したいのです。

食物アレルギーの対応って、本当に難しいと思いますが、私はこの「壁」に挑戦し続けたいと思っています。