小児科 すこやかアレルギークリニック

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よだれかぶれ
2018年09月18日 更新

先日、ある患者さんから相談のメールがありました。

食物アレルギーの相談だったのですが、であれば、経皮感作を起こす“湿疹”がないといけません。

ちゃんとアレルギーを分かった医師にかかっているようです。しかし、乳児期はよだれかぶれがひどかったとさらっと書いてありました。

多分、世の多くの小児科医、皮膚科医がよく使うであろう、“乳児湿疹”という曖昧な言葉の他に、私が存在自体を疑っている言葉が“よだれかぶれ”です。

実際、アトピー性皮膚炎をこだわって診ていると、乳児は顔に湿疹が出やすくなっています。治療したり、経過をみたりしていると、一番治りづらいのが口の周りから、顎にかけての湿疹ではないでしょうか?。

これを、医師は“よだれかぶれ”と説明しています。非専門医はもちろんのこと、専門医であっても、そうだろうと思っています。また、親御さんもそれを聞いて納得しているんだろうと思います。

そろそろ気付いて欲しいと思っています。それが「経皮感作の敵」であることに。

100%間違いないかまでは分かりませんが、多くがアトピー性皮膚炎であろうと考えています。

当院で診ているアトピー性皮膚炎が、口の周りだけ治りが悪いことがあります。多分、母乳やミルクが口周囲に付着したものを親御さんが拭きます。さっき塗った軟膏が拭われてしまうし、湿疹の悪化因子になり得るのだろうと考えています。

そもそも、生まれてまもない赤ちゃんって、まだそんなによだれを垂らしていませんよね?。徐々に多く垂らすようになります。大してよだれを垂らしていないのに、“よだれかぶれ”っておかしくないですか?。

それを良くするためには、ステロイド軟膏を1日4回塗るように指導しています。それで多くは良くなります。ごく一部、改善が悪い場合は、6回塗るように指導しています。それでほぼ全例改善するようです。

私は、“よだれかぶれ”を目に敵にしていますので、そうやって早期に封じ込めようとしています。にもかかわらず、専門医も含め、医師達が“よだれかぶれ”と決めつけて、経皮感作を進行させてしまっているというのが、日本の現状だろうと思っています。

アレルギーを心配する親御さん達には、「よだれかぶれ」=「目の敵」という図式を広めていきたいと考えています。

ちなにみ、ステロイド軟膏は、1日2回塗るよう指導されていることが多いと思います。こだわりもなく、どうでもいいやと考えている皮膚科医、小児科医は、ステロイド軟膏をやはり2回塗るように指導しています。

治りづらい湿疹は、ステロイド軟膏を3回以上塗るか、ステロイド軟膏のランクを上げるのが常套手段だと思います。治りづらくても、2回塗り続けさせては、経皮感作は悪化してしまうことでしょう。

医師の言う“よだれかぶれ”にはダマされないようにしていただきたいと思いますし、2回しか塗らせない医師は、情熱もなく、食物アレルギーを予防する気もないと見切りをつけて、別の医師を当たるようにしなければならいのではないでしょうか?。