巷は、3連休です。
私は土曜は仕事があるので、3連休なんて滅多にないです。3連休という言い方、好きじゃないです(汗)。
土曜日は、東京で研究会があり、日曜日は、ある所に行ってきたのですが、道路は大渋滞で大変でした。ある所というのは、柏です。
先日まで、新潟市内でポップサーカスが来ていたのですが、子ども達に別のサーカスを見せたくて、わざわざ柏まで行きました。大渋滞で、行きに5時間半かかりました(涙)。
今回は、木下大サーカスだったのですが、猛獣使いもあり、見応えがありました。忙しい中、出掛けるだけの価値は十分あったと思っています。
先程、述べたように、土曜は、東京に行ってきました。どうしても13時の新幹線に乗る必要があり、少々診療を早く切り上げる必要がありました。ご迷惑をお掛けした患者さんもいらっしゃったはずで、申し訳なく思っています。
お陰さまで、目的の新幹線に乗ることができました。目的地は新宿駅付近だったのですが、日本小児皮膚科学会の勉強会があったのです。
講師は、2名いらっしゃいました。1人は、来月「すこやか健康フェア」の講師をお願いしている島根大皮膚科の千貫先生でした。それもあって、診療を早めに切り上げてでも出掛けたかったのです。
ちなみに、もう1人は、虫による皮膚炎の第一人者の夏秋先生。お二方とも、勉強になり、充実した時間を過ごすことができました。15時半に東京に着いて、18時半過ぎに帰途に着きました。結構なハードスケジュールでしたね(大汗)。
千貫先生は、来月新潟にお招きしますので、詳しくは触れません。来月13日のお楽しみということで、よろしくお願いします。
今回、初めてそのエピソードをお聞きしたのですが、皮膚科医になって、開業するのが夢だったそうですが、茶のしずく石鹸騒動から診療と研究が面白くなってしまい、大学に残って臨床研究をされている日々なのだそうです。
茶のしずく石鹸の事件がなければ、私もこの場でよく書いている「経皮感作」の考え方が一気に広まることもなかったでしょうし、一皮膚科の先生の人生を変えてしまったのですね。
私の人生にも影響しています。いかに「経皮感作」を防ぎ、食物アレルギーを発症させないかを考え続ける日々を送っています。開業してからは、いかに食物負荷試験を新潟県内に広めるかを考えていましたが、今ではもっと根源的に食物アレルギーを予防して減らしたいと考えるようになりました。
その中で、いろいろ悩み、日々考えていることをこの場にぶつけています。あまりこういう小児科医のホームページはないでしょうね。ごくごく一部の患者さんのお役に立てているのでしょうか?。
開業して11年。開業医でもありますので、いかに安全な負荷試験を行うかに、心を砕いてきました。「無駄な除去は減らしたい」という信念がそうさせてきたのですが、それが徐々に変化してきます。多くの負荷試験を実践することで、年齢も低い方が食物アレルギーが治りやすいことに気付いたのです。
その一方、年齢が高く、除去を続ける期間が長かったであろう重症な患者さんは非常に治りにくいと感じるようになりました。であれば、3歳より2歳、2歳より1歳、1歳より0歳と対応が早くなってきます。
そして、発症したてのアトピー性皮膚炎をいかに見つけ出し、経皮感作を抑えていくかというところに辿り着きました。
専門病院では、医師が複数いるため、ある程度方針が固まったところで、臨床研究を始めていくのでしょうが、当院は医師が1人であり、しかも生後1、2か月の湿疹の患者さんが受診してくださいます。そういう意味では、誰よりも早く対応できる強みがあると思っています。
来年も学会発表を複数回行うつもりですが、やはり早期発見、早期治療にポイントを絞った内容になりそうです。そんなことで頭の中が占拠されていますが、来月の「すこやか健康フェア」も損はさせませんので、ご期待いただければと思っています。