小児科 すこやかアレルギークリニック

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何も変わらない
2018年09月25日 更新

アレルギーでお困りの患者さんは多いと思います。

「需要」に対し、専門的な医療が「供給」されることは少ないと思います。それに対し、国や学会は「アレルギー疾患対策基本法」という法律を作りました。少なくとも各都道府県に1つはアレルギー拠点病院を作り、専門的な医療を「供給」できるようにする心積もりです。

食物アレルギー、ぜんそく、アトピー性皮膚炎はどうなるでしょうか?。

食物アレルギーは、拠点病院にかかれば、食物負荷試験を行い、無駄な除去を減らしてくれることでしょう。食べられるものが整理されるものと思います。場合によっては、経口免疫療法もやってもらえると思います。

これに関して言えば、世の中に負荷試験を必要な患者さんが多過ぎ、拠点病院に患者さんが集中すれば、現在も専門病院の負荷試験が3か月待ち、5か月待ちとなっていますが、同じことを繰り返すだけでしょう。

また、昨年冬に、専門病院にかかっていた患者さんが、経口免疫療法中に重篤な副作用を起こしましたが、その問題も解決されていないままでしょう。

そういう現実に対して、私はどうしているか?。早期発見・早期治療を行い、食物アレルギーを作らないようにしています。アトピー性皮膚炎を早期に見つけ、治療すれば、食物アレルギーは減らせるという感触を持っているし、0歳から食べさせれば、食物アレルギーは相当治ると考えています。

全国の専門病院では、まだこういったことはなされていないことがほとんどだと思います。拠点病院が作られようが、大して何も変わらないだろうというのが、私の予想です。

アトピー性皮膚炎も、ちゃんと対応できる小児科医、皮膚科医は全体の1%もいないでしょう。やはり食物アレルギー同様、重症化するとなかなか手が付けられない病気だと思います。

拠点病院であろうと、アトピー性皮膚炎の皮膚の炎症を沈静化できるスキルを持った医師がどれくらいいるでしょうか?。当院は、やはり早期発見・早期治療に活路を見出しています。

アトピー性皮膚炎を早期から治療すれば、ステロイド軟膏は中止し、なるべく保湿剤で対応できるレベルに持っていくことは可能だと考えています。

最後にぜんそくはどうか?。重症ぜんそく患者さんは、現在治療法の進歩により、入退院を繰り返すようなことはほとんどなくなりました。拠点病院の出番はあまりないかもしれません。

これについても、当院は早期治療・早期治療を心掛けています。これも少し前に書きましたが、専門医も非専門医もゼーゼー、ヒューヒューいうようになって初めてぜんそくの存在に気付き、治療を始めるので、ゼーゼー、ヒューヒューする前の時点で治療を開始すべきです。

このポイントとなる見つける方法を学会は見出せておらず、ぜんそく患者さんは減っていない現実に対し、何も対応できていないことに変わりはありません。

増え続けるアレルギー疾患に対し、医師はどういう対応が求められるのか?。これまで述べてきたように最大のポイントは、早期治療・早期治療であることは間違いなかろうと思います。

食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、ぜんそくは、どれも早期から対応すれば、予防できそうなのは食物アレルギーくらいで、アトピー性皮膚炎とぜんそくは予防は困難だと思われますが、軽症化は可能だと思います。

アレルギー疾患は、治療のほかに、減らす努力がとても重要ですが、学会が治療自体にやっきになっており、予防にまで手がまわっていないことが大きな問題でしょう。

拠点病院は、治療を目的に作られる訳でしょうから、敢えて言えば、拠点病院ができようが、大して何も変わらないだろうと思います。