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おともだち内閣
2018年12月11日 更新

現政権を、“おともだち内閣”と揶揄する声も聞かれない訳ではありません。

いや、政治のことを書くつもりはありませんが、そのように言われることがあるのは、事実だろうと思います。

政権運営をしていく上で、自分と同じ考え方の人を登用するのは、当たり前のこと。そうでなければ、仕事がしにくくてしょうがないですよね。きっと誰がやっても、同じようなスタイルになるのだろうと思っています。

最近、食物アレルギーの考え方が180度変わってきて、とにかくできるだけ早期から、少量からでも食べさせる重要性を説いています。これは、私がアレルギーにこだわった診療をしていて、得られた感覚で言っていることであって、まだ学会の推奨していることではありません。

こういう言い方をされたくはないのですが、私がフライング的な発言をしているだけという人もいるかもしれません。アレルギー疾患は慢性の病気です。よく言っていますが、早期発見・早期治療することが悪いはずはありません。ですから、私の言っていることは、5年、10年後に“常識”になっていくことだろうと思っています。

私としては、分かりきっていることですから、学会もそういう方向に舵を切ってもらいたのですが、悪いことではないのですが、腰の重いこと。根拠がないと、動きません。

では、積極的に動いているのかと言えば、私の知る限り、動いてはくれていないようです。何故なら、0歳児は大学病院やアレルギー専門病院を受診することは、あまりないからです。

例えば2歳とか、5歳とか、食物アレルギーがこじれきってから専門施設に辿り着くことが多いでしょうから、0歳から食べさせるということは、やりたくてもなかなかできないことなのかもしれません。

学会の体制は、負荷試験をやってシロクロをつけて、症状が出れば除去、出なければ食べさせるという方向性でやってきた人がほとんどなので、積極的に早期から、少量から食べさせていくという方針は、まだなじみが少ないように思います。

政権じゃないんだから、いろいろな考えで、診療に取り組んでいる人で構成すればいいと思うのですが、似たような考え方の人で集まったら、進歩が遅いというか、かえって妨げられることになってしまわないでしょうか?。

しかも、アトピー性皮膚炎なり、食物アレルギーなりが早期から対応できるのは、開業医ですよね?。現在の学会には、開業医がほとんど含まれていません。新しい風を入れるには、先見の明を持った開業医が不可欠だと思うのですが、学会発表を繰り返す私の考えに耳を傾けられたことはありません。

当院のチカラを入れているぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーはいずれも早期発見・早期治療が非常に重要になっているのですが、どの分野でも開業医のいないところで方針が決まっているようです。

このやり方で間違いないのでしょうか?。