小児科 すこやかアレルギークリニック

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もしかしたら、半分以上は
2018年12月13日 更新

昨日も、休診の水曜の午後を利用して講演がありました。

以前は、本当に極端な除去をしており、卵アレルギーならば、卵の加工品はもちろん、親の鶏肉や“卵”つながりで魚卵も除去という指導がなされていましたが、現在は園・学校では卵のみの除去で、自宅では卵の加工品が食べられるのであれば、卵料理だけを除去し、卵の加工品は食べるように指導するのですよと話しています。食物アレルギーなら、何でも除去という誤ったイメージを植え付けたくなかったからです。

食物アレルギーの対応についてお話しする際に、「食物負荷試験」の重要性も話すようにしています。卵、乳、小麦はそうですが、魚介類、ナッツ類なども怖がって食べさせていない親御さんはとても多いですよね?。

それを正しく導いてあげるのも、小児科医の役目だと思っています。医師が責任を持って負荷試験をやるべきなのです。にもかかわらず、実際多くの医師が「ナッツ類なんて食べなくも日常生活に影響なんてないでしょう?」なんて決めつて、ず〜っと除去を続けている患者さんって少なくないと思っています。

こういう年長児に、負荷試験をやるのは大変です。大きい子であれば、食べる習慣がなく、親御さんからずっと除去と教えられてきたため、食べるのに大きな勇気が必要ですし、「オレ、食べなくていいから」と即答されることもあります。負荷試験の拒否ってやつですね。もちろん、患者さんにはそういう権利があります。

最近思うのは、もしかしたら、食物アレルギーは二極化していて、「重症」と「軽症」なのかなと思っています。中等症はないのかって?。少しずつ食べているうちに、軽い症状しか起こさなくなる印象があります。

ずっと長い間、食べてこなかった子が重症に傾いているように思うのです。これの発端になったのは、医師が関わっていることが多いように感じます。

アレルギー採血の結果のみで除去と告げたり、必要な負荷試験を勧めなかったり、専門医に紹介しなかったり、という“指導”があった上で、ずっとそれを信じて今日も除去を続けている人って多いように思うのです。

もしかしたら、負荷試験をして食べられることが分かったり、少しずつ食べることで治ったかもしれないものを、まともな医師に遭遇できずに、食べられないままになっているというのは、食物アレルギーとされる患者さんの半分以上にのぼるんじゃないかなと思っています。

これが本当なら、“でっちあげ”も含めて、食物アレルギーは作られている部分が少なくないと思っています。恐ろしいことです。