小児では、食物アレルギーの最多は卵アレルギーになります。
当院のデータでは、卵の感作が圧倒的に多く、乳児期後半では7割を超えます。驚くべき数字です。しかも、一度に卵焼きから負荷はせずに、乳児期は茹であがって時間を置いた卵黄、1歳以降は卵クッキーから負荷試験をしており、数段階に分けていますので、必然的に卵に関する負荷試験が多くなります。
昨日みたいに、ソバの負荷試験とかあると、「やや珍しいな」と思ってしまいます。
ソバは、多くの患者さんや医師にとっても、怖いアレルゲンかもしれません。治りづらく、アナフィラキシーを起こしやすいと思われているようです。
実際、当院のデータでは、ソバ全体の負荷試験の陽性率は約13%でした。これを多いと考えるか、少ないと考えるかでしょう。
特徴は、ソバの抗体価が0や1でも、1割の確率で症状が出てしまいます。クラス2、3だと17%でした。このデータを見ると、少ないでしょうかね?。検査が陽性でも、83%が除去が不要だったとなると、負荷試験に挑戦すべきでしょう。
私ならそう考えるのですが、多くの医師は2割弱も出るのなら、「除去しておこう」となってしまうのだろうと思います。
昨日の患者さんは、ソバがクラス3でした。アナフィラキシーを起こすかもしれず、注意して負荷すべきですが、昨日はちょっと余裕がありました。すでに1回負荷しかしてあったからです。
そう、1回目の負荷試験は済ませていたからです。数ヶ月前に30gを食べられることを確認していました。多分、一気に白黒つけようと無理して100g食べさせようとすれば、症状が出てしまったかもしれません。
既に30g食べられることが分かっていれば、こちらの緊張度やリスクは減らすことができます。ということで、予定通り100g完食してくれました。
ということで、ソバがクラス5や6だと流石の私でも負荷試験をすることは少ないですが、2や3くらいならやっています。
ソバは「食べなくても生きていける」なんて言う医師も多いでしょうが、除去しないに越したことはないですよね?。
ソバはクラス2、3でも意外と食べられる、これも覚えておいていいかもしれません。


