小児科 すこやかアレルギークリニック

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根本的に予防が必要
2018年12月21日 更新

昨年6月、日本小児アレルギー学会から、鶏卵アレルギー発症予防に関する提言がなされました。

元になったのは、プチスタディという研究です。ご存知の方も多いでしょう。生後4、5ヶ月のアトピー性皮膚炎の赤ちゃんの湿疹をキッチリ治療した上で、生後6ヶ月から少量の卵を食べさせるという研究でした。卵アレルギーを8割減らすことができました。

この中で、強調されていることは、卵を食べさせても強い症状を起こした赤ちゃんはいなかったということです。

これって、とても大事なことだと思っています。要するに、アトピー性皮膚炎を乳児期の早いタイミングで見つけて、治療すれば、 「経皮感作」を軽く済ませられるという意味なのでしょう。“湿疹”が中途半端であれば、その後もその部分から卵が入り続けてしまいますから。

実際、既に経皮感作を受けていた赤ちゃんが多かったと聞いています。そういう赤ちゃんに卵を少量食べさせて、アレルギー症状が出ない、もしくは軽く済ませられたとしたら、それって有難い話ですよね?。

当院では卵黄から食べさせている訳ですが、私の印象でも、卵が陽性であったとしても、検査がさほど高くなかったり、早いうちであれば、何も起きないものと思っていました。ですから、いかに早期に対応できるかが、最大のポイントだろうと思っていました。

先日、生後6ヶ月に対し、卵白がクラス3の赤ちゃんに茹でて、時間をおいた卵黄の負荷試験を行いました。私の中では、何も症状を起こさないパターンのはずです。

ところが、こんな赤ちゃんに、卵黄程度の少量の卵を与えただけなのに、少しですがじんましんが出てきてしまいました。症状としては強くはないのですが、抗ヒスタミン薬を飲ませました。

この赤ちゃんは、某皮膚科で乳児湿疹など言われ、湿疹が改善しないため、当院に鞍替えされました。生後6ヶ月になるのを待って、卵黄の負荷試験をやったという、日本国内では、かなり早い段階で負荷試験を行えた赤ちゃんでした。

それでも症状は起きてしまうものだと、考えさせられました。となると、経費感作が起こる前にアトピー性皮膚炎を見つけ出し、治療してしまい、経費感作を起こさせないことがベストオブベストなんでしょう。

当院では、これに成功している赤ちゃんは多くいらっしゃいます。こういったことは可能な時代になっています。ご希望される方は受診してくださいと言いたいところですが、生後1ヶ月からせめて3、4ヶ月の時点で受診していただかないと…。