当院は、開業して11年以上経ちますが、新規受診の患者さんがなかったことはほとんどありません。
特に、近医に通っても改善しないアレルギーの患者さんが受診される訳ですが、感じるのは近医の医療レベルのビックリするほど低いこと。
症状が改善していないのに、同じ薬を出す医者は馬鹿じゃないかと思っています。治すことを放棄しているのと一緒だと思っています。患者さんにしてみれば、こんな失礼なことはありません。けれども、医者には満額の報酬が支払われます。
こんな甘ったれた状況で、おかしくならない医者はいないでしょうね。患者さんは文句は言わないし、一人当たり1、2分で診療が終わるので、効率よく儲けることができます。医者のモラルもここまで落ちたかと思っています。
当院では、症状が改善していないのに、同じ薬を処方することはまずありません。それがプロとしてのプライドだと思っています。自分としては、それなりに良心的に医療を行なっているのではと考えています。
例えば、医療レベルと1から5の5段階に分けたとします。数字が大きくなればレベルが高くなるとすると、良心的な医療という意味では、当院は4か5くらいでしょうか?。自分で言うのも何ですが、アレルギーの診療は負荷試験だったり、発症予防とかも含めると5ではないかと思っています。
そういう状況にいると、医療というものがよく見えるのだと思っています。
お子さんを持つ親御さんは、近くの小児科医を頼る訳ですが、良心的な医療とアレルギーの医療レベルを数字で表すと、クラス2程度の開業医が多いと思います。決して3とか4点をあげられるほどには達していません。1点レベルの医者もいるくらいです。
親御さんとしては、レベル5の医療を受けているつもりでしょうが、敢えて言えば、医療は宗教です。主治医のことを“信じている”だけで、どの程度の医療を受けているのか、素人には全く判断できない訳です。
レベル5の医療を受けても、レベル1の医療を受けても、同じ医療費がかかります。どっちが得かは一目瞭然でしょう。医者は患者さんが思うほど、企業努力はしていないと思いますよ。
来年こそは、医療のクオリティーに着目して医療を受けていただきたいと思っています。