先日も別の小児科からアレルギーの患者さんが移ってこられました。
卵ボーロを食べて、蕁麻疹が出たようです。卵アレルギーを疑うなら、湿疹があるはずだし、ぜんそくが隠れていないか注意すべきです。
当然というか、見逃されていました。卵ボーロ程度で症状が出るようなら、卵ボーロの含有量が非常に少ないため、かなり重症の卵アレルギーなのかもしれません。
経皮監査を防ぎたいとか、食物アレルギーを減らしたいとか騒いでいるのは、当院だけのようです。でも、親御さんはかかりつけ医を信用しているようです。
特にアレルギー医療って、残念ながら「宗教」であり、信じる、信じないというレベルであり、科学でも何でもない状態のようです。
先日、食物アレルギーの研修会の際、新しい“武器”を使いました。武器なんて大袈裟でしたね。タイトルにあるようにBOSEのスピーカーです。
最近は、誤食時の動画を講演の最後に流しているのですが、スピーカーは2000円も出せば買えるようなUSBスピーカーでした。会場が広めだと、ボリュームを大きくしますが、音が割れて聞きづらいんです(汗)。
年末年始の休みにアウトレットに行った際、BOSEで11000円のスピーカーを買ってきました。講演の時に使いたいと思ってです。聞いてみると、当然といえば当然なのですが、ウットリするくらい音がいいのです。音なんて出ればいいくらいに思っていたのですが、全然違います。
そうなったら、自宅のパソコンの環境のスピーカーが気になって、BOSEの同じスピーカーも替えたいと考えました。家電製品屋に行くと、BOSEのスピーカーって何種類か出ています。聞き比べてみると、感動した11000円のものよりは、ワンランク上の25000円のモノの方が圧倒的にいいことが分かりました。
それだけの価格差はかなり迷いましたが、自分へのご褒美と思って、買ってしまいました(汗)。
音は全く関心を持っていなかったのですが、2000円もしないようなちゃっちいUSBスピーカーから、BOSEの一番安いスピーカー、その上の25000円のスピーカーと体験しました。もう月とスッポンくらい違います。
小児科医によるアレルギー診療も、これくらいの差があるとお考えください。医療って先ほども述べたように、宗教じみていてその医師を信じる、信じないのレベルです。多くが、自分のやり慣れた方法で対応しており、時代遅れのことをやっています。
大事なお子さんの医療に、スピーカーに例えれば「音が出ればいい」くらいの感じの受診される親御さんはどれくらいいるのでしょうか?。