インフルエンザが猛威を振るっています。
今は、インフルエンザの診断キットがあるため、かなりの確率で診断できるし、タミフルなどの治療薬もあります。困るのは、熱が出てじきの受診だと、インフルエンザが陰性という結果が出てしまうことがあることでしょうか?。
当院では、発症1時間であっても調べるようにしています。陽性と出てくれることもあるからです。当院は、ぜんそくの患者さんも多く、インフルエンザにかかると咳がかなり悪化することもあります。速やかにインフルエンザを改善させ、ぜんそくへの影響を最小限にしたい考えです。
私の年代だと、医者になったばかりの頃は、検査キットも治療薬もなく、発熱した患者さんの周囲に高熱の人がいたかどうかで“診断”し、治療薬もなかったので、高熱が5日ほど続いて回復するのを待つしかありませんでした。
その当時を知っている者とすれば、今はアレルギーの話じゃないですが早期発見・早期治療ができています。
昨日ネットで、下記のニュースを見つけました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190123-00000075-sph-ent
フランスでは、検査キットも治療薬もなく、ワクチンも積極的に行われていないようです。まさに私が若い頃に経験したインフルエンザの“対応”です。
どうなんでしょう?。日本人が過敏になりすぎているのか、フランス人が大らかなのか?。インフルエンザにかかっても、多くのケースで翌日には解熱してしまう対応は、間違っていないと思うのですが…。
それでも、インフルエンザの流行は起こります。人類よりもインフルエンザの方がまだ一枚上手なのかもしれません。
3日ほど前、長野県の小学生がインフルエンザ脳症で亡くなるという痛ましい報道がありました。インフルエンザ脳症を発症させず、大流行させないことができる時代は来るのでしょうか?。