昨日、ボスミンに関するニュースが出ていました。
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20190306k0000m040102000c.html
当時18歳の女子生徒がボスミンの過剰投与で死亡したというものです。もしかして、「へー、お気の毒に」と思った方も少なくないと思いますが、ボスミンとは「エピペン」に含まれる成分のことなんです。
こういう事故が起こると、「エピペン」を使うと、「死んでしまうことがあるんだ。なるべく使わない方がいいんだ」と考えてしまう方も出てくるのではないかと思っています。
ニュースの本文中にも出ていますが、あくまで使い方を誤り、過剰投与により致死性の不整脈を起こさせてしまったものです。じんましん程度の症状にボスミンを使っているようで、そもそも適応はなかったように思います。私なら患者さんに抗ヒスタミン薬の内服を指示するところだろうと思っています。
食物アレルギーでアレルギー症状を起こした時に、医師であってもボスミンを使うべき時に使えないことが問題視されています。つまり、ボスミンを使って速やかに症状を改善させれるはずなのに、ダラダラと点滴をやって様子を見る医師が多いということです。今回はそういう意味では、珍しく、逆の過剰治療のようです。
いずれにしても、「エピペン」は怖いから、なるべく使わないようにしようと考える人が増えないことを願っています。
2年前、地元の小学校でエピペンの校内研修で、教師が誤って本物のエピペンを注射してしまった事例がありました。エピペンを怖がる教師が増えると嫌だなと思っていたら、その年だけ私が駆り出され、上越市全体のエピペン研修会が開催されました。今回も、少々心配しています。
学校の先生もいろいろやることがあって大変だとは思いますが、学校内でのアナフィラキシーショックはエピペンを使うほか手はありません。引き続き、積極的に使用するという方針でお願いしたいと思っています。


