日頃から発症予防のことなどを書いています。
普通、私のような開業医は、学会や日本の第一人者が提示したデータを用いて、「こうなんだ」という話をすると思います。
ただ、アレルギー発症予防に関しては、成育医療研究センターや関連施設が発表しているだけで、他の病院からは全くと言っていいほど出てきていません。
では、私のような医師が何もできないかと言えば、そうではないと思っています。アトピー性皮膚炎の湿疹から食べて物が入り、経皮感作を起こして食物アレルギーを発症することが分かっている訳ですから、アトピー性皮膚炎を治療して、経皮感作を起こさないようにすれば、食物アレルギーを減らすことができるのではないかと誰でも予想できるのです。
自分ができるかもしれないことを、学会の推奨を待っていると、その間に多くの食物アレルギーが作られてしまう訳です。それはダメだと思っています。
ですから、自分でやるしかなく、その結果、他では得られないデータが当院発で提示することができるのです。
今日のタイトルの「82%」って何だと思いますか?。これは、発症予防に関するものではないのですが、ずっと除去されやすい食品で、しかもアレルギー採血がクラス2以上の患者さんに対し、当院で実施した負荷試験の結果を表しています。
具体的には、エビ、カニ、イカ、タコ、魚、ソバ、ピーナッツ、クルミ、カシューナッツでしょうか。クラス2とか3の患者さんが多くなっていますが、ほとんどがこれらを除去しており、負荷試験に了承してくださった患者さんが対象となっています。
実際に負荷試験をやってみると、82%は解除できたのです。これらの食材は特に開業医ではなかなか負荷試験をされることはないでしょうから、数字は当院オリジナルのものです。
こういう言い方もできるかもしれません。魚介類やソバ、ナッツ類を怖がって食べさせられないけれど、実際食べさせてみると、8割は解除できたという話です。これらを無駄に除去していたと言えるのだろうと思います。
医者から除去と言われれば、園や学校の先生方は必死になって除去しますが、そこまでする必要はなかったということかもしれません。結局、多くの医者が避けている「食物負荷試験」は有効であるということに繋がります。
新たなデータが得られれば、論文を書いて名前を売ろうという医師も少なくないですが、時には皆さんの役に立つ、説得力のあるような当院オリジナルのデータを公表していきたいと思っています。


