小児科 すこやかアレルギークリニック

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2019年05月24日 更新

先日、ワクチンデビューのため、当院を初めて受診された赤ちゃんがいました。

ということは、生後2ヶ月です。生後2ヶ月の赤ちゃんを診る際、必ず皮膚を触るようにしています。アトピー性皮膚炎を見逃さないためです。

見た目はそうでもなかったのですが、頬の辺りがガサガサして、乾燥していました。そう親御さんに伝えると、「そういえば耳の下も…」と言われ、診てみると耳切れがありました。

この時点で、アトピーがありそうだと疑いました。そして問診表を見て確信しました。何と親御さんがいずれもアトピー性皮膚炎をお持ちだったのです。

アトピー性皮膚炎はかなり遺伝の影響を受けやすいといます。ましてや両親ともにともなれば、確率は高まります。

この場で当院独自のデータを公表しています。この手の場合、ほとんどデータがありません。なぜなら、生後2ヶ月くらいの軽い湿疹の赤ちゃんは、専門病院や大学病院を受診しないからです。

ですから、問題意識を持って診療に取り組み、その結果をまとめて、患者さんへの対応の根拠にしているのです。

昨日も触れました。学会はエビデンスを重視していると。エビデンスがないと、こういう赤ちゃんの対応は切り捨てられてしまいます。というか、こういった患者さんが日本の第一人者の元と受診することはそうそうないため、エビデンスの構\築がさらに遅れるというジレンマがあります。敢えて言えば、学会のリーダーシップのなさが問題なんだろうと考えています。

こういう患者さんは、アトピー性皮膚炎の程度の指標になるTARCという項目が高くなりやすいのです。説明の上で、採決させていただくことにしました。

その結果を見て、アトピー性皮膚炎かどうか判断しようと思いますが、これまでの経験では、まずアトピーだろうと思います。経皮感作を抑えるため、頬や耳切れは治療を始めています。

エビデンスがないからと立ち止まってはいけません。だから、現状では日々経皮感作が進行し、食物アレルギーが作られている訳です。

誰も何もやらないため、当院のなりのエビデンスを持ち、早期発見・早期治療に取り組んでいます。食物アレルギーを根本的に予防するためには、これくらいやらないとダメです。これはハッキリと言えることだと思います。