小児科 すこやかアレルギークリニック

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2019年08月02日 更新

この春、当院を初診した“湿疹”の赤ちゃんがいました。

いつものパターンで、アトピーにも関わらず、乳児湿疹などと言われ、過小診断・過小治療されていました。

こういう患者さんは、だいたい卵アレルギーに傾いています。確か4、5ヶ月で初診されたのですが、既に卵、乳、小麦に感作を受けていました。

多くの医師が離乳食に卵、乳、小麦は使ってはいけないと言うのでしょうが、それをやってはいけません。食物アレルギーで、「除去」が望ましいケースはほとんどないと考えています。

最近書いているように、できるだけ早期に少しずつ食べさせるということがポイントだと思っています。「少しずつ」と書きました。“多く”食べさせたらどうなると思いますか?。場合によっては、アレルギー症状が誘発されると思います。

ですから、例えば卵は卵焼き1個、乳はミルク100から200ml、小麦はうどん100から200gが目標となるのですが、一気に目標を目指すのは危険な場合もあると考えています。経験上、アレルギー採血の数値が高い方が症状が誘発されやすいと思います。

先日、この赤ちゃんにうどんで小麦の負荷試験を行いました。いま、生後9ヶ月ですが、もう4回目の負荷試験です。卵、乳、小麦と少量の負荷試験は済んでおり、うどんは既に10g食べられることは分かっています。

うどんで100gを目標にした負荷試験を行ったのですが、何と生後9ヶ月にして小麦は解除できそうです。小麦タンパクの含有量の兼ね合いでパンは少し配慮が必要ですが、それ以外は気にすることなく、小麦を摂っていただこうと思っています。

世の中には小麦アレルギーでお困りの患者さんもいらっしゃるとは思いますが、0歳からアプローチしていくと、だいたい面白いように食べられるようになります。

この現象は、もしかしたら除去をしていると、食べられなくなるということを意味しているのかもしれないと考えています。前も書いたと思いますが、食物アレルギーが寝ぼけているうちに食べさせていくことがとても重要だと思います。

よく学会がいうエビデンス(根拠)がそこまではないと思いますが、除去をしていても、何も生まないと思っており、それなら早期に対応して、より治る可能性にかけた方がいいと思うのです。それこそ、今の感じだと、エビデンスが構築されるまで、しばらくかかりそうな雰囲気です。

ちょっと言い過ぎかもしれませんが、0歳で卵や乳、そして小麦を除去するように指導されている患者さんは、食べることに関して急いだ方がいいと思いますよ。

あと、卵や乳を食べて既にアレルギー症状を起こしている赤ちゃんは、当然のように除去を指示されていると思います。それも当たり前だと思わないでください。

仮にアナフィラキシーを起こしていても、少ない量を食べさせれば、どんどん食べられるようになることを経験しています。とにかく食物アレルギーは急ぐ、これがポイントだと実感しています。