昨日も学会でした。
福岡へ日帰り。滞在はわずか8時間でした(汗)。これで今年は7回目。私も当院の診療の結果、得られた事実を多くの医師に知ってもらいたいと必死です。
さて、最近、一時少ないと感じていた卵、乳、小麦のいずれも検査が高く、除去している患者さんが目立つ気がします。増えている理由は、他の市から受診されてくることも一因のようです。
今回の赤ちゃんは、卵白と小麦がクラス4、ミルクがクラス3でした。まず小麦から負荷試験をやろうということになりました。
結果は、わずかな量でアレルギー症状が誘発されてしまいました。その量から、これくらいは大丈夫かなという量を設定して、日頃から小麦を摂っていただくように話してありました。
先日、卵黄で負荷試験を実施しました。茹で上がって、少し放置し、少しだけ卵白の絡んだ卵黄を用いたのですが、小麦と同様に発赤が出てきてしまいました。
これにめげずに、次はミルクということになっていますが、今のところ、言い方は悪いですが“2連敗”のように思えます。
「いえいえ、2連勝という考え方もできますよ」と私は言いました。卵黄についても、これくらいなら食べられるであろうという量を設定し、日頃から摂取するようにお話ししています。
つまり、アレルギー採血の数字が高い人は、アレルギー反応が出やすい訳ですが、確かに卵、小麦とも症状は出てしまいました。でも、ここで卵も小麦も“完全除去”するのが「負け」であって、日頃から食べられる量を設定できた訳ですから、「2連勝」だと思っています。
卵や小麦は、こじれていない限りは、食べさせていると結構食べられるようになります。正直、卵も小麦ももう少し食べられるのでは?と予想はしていましたが、現実がわかった訳です。それを踏まえて、現実的な指導ができました。
やっぱり、2連勝と捉えるべきでしょう。本当の結果は、次回の負荷試験で分かると思います。