小児科 すこやかアレルギークリニック

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2019年08月27日 更新

水曜午後は、院外活動にチカラを入れています。

実は、少し前に市外の園からメールをいただきました。園児にミスから強いアレルギー症状を起こさせてしまった。食物アレルギーについて学ぶ機会が欲しいという内容でした。

その園では食物アレルギーの知識が浅く、一から学びたいというニュアンスでした。起きてしまったことは仕方ないけれど、その姿勢はとても大切です。いまだに食物アレルギー対応に後ろ向きの園・学校ってありますからね。

以前は、食物アレルギーの基礎的なことや、ヒヤリハットの事例などもお話ししていました。卵や乳、小麦のアレルゲンの個別の特徴などもそうですね。

最近は、その辺の知識を持っている人も増えてきたため、つい省いたり、簡略化したりしていました。今回は、その辺から話していく必要があるのではないかと考えています。

まず、食物アレルギーに関心を持ってもらうことから始めなければなりません。免疫だとか抗原-抗体反応とか、なるべく難しい話はせずに、お伝えしたいと思っています。

今回は、誤食のアレルゲンは卵でした。卵アレルギーがあるにも関わらず、かなり濃い卵製品を食べてしまったようです。ミスが起こるときは、往々にして単純ミスに気づかなかったり、複数の目で確認すべきことができなかったりします。

多分、普段から食物アレルギーの意識が高くなかったようで、起こるべくして起きたと言えるのかもれません。患者さんは他の医療機関を受診しているようですが、私にその指導が依頼されましたので、責任は果たしたいと思っています。

普段の講演よりは、ちょっと緊張します(笑)。