小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

お陰さまをもちまして
2019年09月09日 更新

先週の土曜日、自宅で夕食を食べ終わる頃、ケーキが出てきました。

すっかり忘れていましたが、その日が当院の開院の記念日でした。お陰さまをもちまして、当院ももう12年も経つんですね。感慨深いです。

勤務医時代からアレルギーにこだわり、アレルギー外来もやらせていただいていましたが、予約枠がパンクし、午前の一般外来にも患者さんが来られるようになり、ふと「開業すれば、毎日アレルギー外来ができるんじゃないか?」と思ったのが、開業のきっかけでした。

関係者にご協力いただき、大借金を背負い、開業にこじつけました。希望と不安を抱き、9月7日を迎えたことを昨日のことにように思い出します。

専門病院にいて、開業後は負荷試験は元いた病院に紹介し、負荷試験をほとんどしなくなるドクターは結構います。自分ができる能力があるのに、しないのは嫌だったので、開業後も積極的にやっていこうと思い、準備もしてきました。

負荷試験は入院した上でやるものなんて言っている医師もいますが、そういういい加減なことはしたくなかったので、勤務医時代よりも負荷試験は増えたというか、増やしました。

当時からアナフィラキシーを起こさないように気をつけていましたが、アドレナリン注射が必要なのは年に2件くらいだったように思います。今は、少量ずつを低年齢から摂らせるという方針に変わっていき、年間0件と維持しています。

食物アレルギーの啓発にもチカラを入れており、開院当初は月1で土曜に院内勉強会を開いていました。長くやっていると、参加者が限られることと、重症な児の通う園や学校に行った方が効率が良いことが分かり、院外での講演活動も忙しくなり、現在の形となっています。

食物アレルギーで困り果てた患者さんを多く診ていると、予防した方がいいことに気づきます。経皮感作から食物アレルギーが起こることが分かってきて、当院でも予防に大きく舵を切りました。一人ひとりいかに予防するかと向き合い、その結果を集計し、学会活動も行なっています。

12年も同じ方針でやっていると、行き着いた形が今のやり方なんですね。いまだにどんな患者さんとの出会いがあるのか、毎日が楽しいです。ただ、その間、老眼も進み、身体的には疲労なども重なっています。

13年目に入りましたが、今後とも当院をよろしくお願いいたします。