今日は、新潟県外で仕事がありますので、休診になります。ご迷惑をお掛けします。
明日の土曜日は通常通り診療しますので、よろしくお願いいたします。
いかに早期から食べさせて、食物アレルギーを治す工夫をしているかについて、最近書いています。安易に除去することなく、安全に食べさせる努力は以前から行っており、試行錯誤の上で、ようやく形になってきた気がします。
決して一般的でないと思うので、この場で公開しない方がいいのかもしれませんが、ただ世の中、あまりにも安易に「除去」が横行しており、一部「それでいいのか?」と疑問を感じる親御さんがいらっしゃるのも事実です。
藁をも掴む思いで、当院のホームページで情報を求められる親御さんも決して少なくなく、であれば、「実際、当院ではこうやっている」というものを提示した方がいいのではないかと思っています。
今日は、ちょっと違うパターンをお示ししたいと思っています。
アトピー性皮膚炎があり、最近当院に通いだした2歳過ぎのお子さんがいました。卵のほか、ピーナッツも陽性でした。しかもクラス3でした。
ピーナッツは、アレルギーがなくても、誤って気管支に落ち込むと窒息の原因になるので、3歳から食べさせるのがいいという暗黙の了解があるように思います。
この患者さんは、2歳過ぎなので、日本の慣例もあり、食べさせないという人がほとんどだと思います。食べさせないのが丁度いい、そんな感じでしょう。果たして、それが正しいのでしょうか?。
先日、患児にピーナッツを用いた負荷試験を行いました。えっ、気管に落ちるって?。いやいや、砕いて粉にしています。
ちなみに、Arah2というピーナッツアレルギーをより詳しくみる検査もクラス0であることを確認しています。逆に、「今しかない」と思って負荷試験を行っています。
結果は、6粒完食。もう十分でしょう。時々ピーナッツを食べていただければ、ピーナッツアレルギーは発症しないだろうなと考えています。
変に除去するよりは、食べさせる努力を続けることが、食物アレルギーに挑む姿勢として重要なんじゃないかと思っています。