週末に「すこやか健康フェア」の開催が迫ってきました。
当院の開院1周年の記念イベントとして開催したのが始まりですが、よくも12回も続いたものです。
あいにく週末には台風19号が接近しそうで、当日の天気予報は大雨。何とか影響は最小限になってもらいたいものです。
これまではずっと食物アレルギーの日本の第一人者の先生に講師を務めていただきましたが、今回は初めてアトピー性皮膚炎の第一人者の先生となっています。
何故か?。それはも野暮というものでしょう。以前からアレルギー体質の赤ちゃんがアレルギーを発症する場合、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ぜんそく、アレルギー性鼻炎の順に発症してくることは知られていました。
アトピーは、合併する病気のひとつくらいにした思われていませんでしたが、今ではアレルギー体質に導く元凶くらいの位置付けなんだろうと思っています。
アトピー性皮膚炎は、多くの医師に誤解されており、その認識をただしてもらいたいと考えています。だって、“元凶”を的確に診断してやっつけないと、食物アレルギーが悪化してしまいます。
これは全国的にそうですが、アトピー性皮膚炎とは「悪い湿疹」くらいの認識のため、“元凶”を「乳児湿疹」なんて診断し、リアクティブ療法という、いわば行き当たりばったりの治療を行なっています。
私はアトピー性皮膚炎を常に疑い、軽症のうちからプロアクティブ療法で治療していくべきだと考えています。これは行き当たりばったりではなく、こてんぱんにやっつける治療です。あわよくば完治に持ち込みたいと考えています。
この治療をできる小児科医、皮膚科医は、1%もいないと思われます。要するに99%の治療が中途半端であろうという話です。
この現実を知ってもらい、どう取り組んでいったらいいのかを学ぶために、アトピー性皮膚炎の第一人者の皮膚科医である江藤先生をお招きしたいと考えたのです。
開業医にとって、土曜は稼ぎ時です。土曜は子ども達は休みのことが多く、どの医療機関も混雑すると思います。その土曜を休診にしてまで、正しい知識を新潟県内に普及させたいと願い、「すこやか健康フェア」を自主開催してきました。
週末は天候が心配ですが、1人でも多くの方にアトピー性皮膚炎という病気のことを知って欲しいと願っています。