小児科 すこやかアレルギークリニック

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2019年10月10日 更新

アレルギー診療にどっぷり浸かっていると、いろいろなことが見えてくるように思います。

まず、アレルギーは慢性の経過を辿る疾患であるということ。これは当たり前ですね。

慢性の経過を辿るということは、治りにくいことを意味しています。では、治らないのか?。

そう簡単には治らないと思いますが、最近、治らなくもないのではないか?と感じています。少なくとも、食物アレルギーは早期発見、早期治療であれば、結構治ります。

ぜんそくも、アトピー性皮膚炎も軽い人は、治ってしまうことも期待できます。ただ、そこには他力本願的なイメージがあります。要は、放っておいたら治ってしまったなんて感じです。

食物アレルギーは、他力本願とは全く逆で、積極的に攻めて治していくという方法なので、ぜんそくもアトピーも、同じように攻めた治療が必要なんじゃないかと思っています。

そこには問題があり、多くの医師がぜんそくもアトピーも治るものとは思っていないというか、治そうとはしていないように思います。

多くの医師が、ぜんそくやアトピーを目を皿のようにして見つけようとし、ガッツリとした治療に結びつけてくれれば、今よりは少なくとも軽い患者さんが世に増えると思っています。そうすれば、経皮感作も減り、食物アレルギーも少なくなるんでしょうね。

そんな夢を持っています。医師の意識を変えることってとても難しいことだと思っていますが、そういう意識が高まれば、実現不可能ではないんじゃないかと考えています。