台風19号は、新潟にも大きな影響がありました。
最接近時の夜は、携帯の避難情報が鳴りっぱなしでした。幸い、浸水などの被害はなかったですが、近いところで避難指示もあったりして、怖かったです。大きな被害に遭われた方々が元の生活に戻れるよう、お祈りしております。
昨日、ラグビーW杯のスコットランド戦がありました。ご覧になった方も多かったと思います。ベスト8に入れるかどうかの大一番。ようやく、日本も世界のベスト8に勝ち残りました。
私もそうですが、にわかラグビーファンです。細かいルールはまだ把握しきれていませんが、大まかなルールが分かっていれば、自然にこちらも手に汗握ります。要は、大男(一部異なりますが)達の力と力のぶつかり合い。なかなかあんなスポーツはないですよね。
ボールを持った相手に得点させじと、力任せに体当たり。怪我なんて怖がっていては何もできません。しかし、「ルール」が存在しているので、スポーツとして成り立っている訳です。
スコットランドもラグビー発祥の地としてのプライドもあります。弱小だった日本に負ける訳にはいかなかったはずですが、試合後は悔しかったはずですが、日本の戦い方を賞賛しています。きっと正々堂々と戦ったからこそ、スコットランドの選手達に悔いはあまりないんだろうと思います。
私は一小児科医なのですが、こだわって正々堂々とやっているのが、食物負荷試験です。強い症状は避け、それでもなるべく食べさせていくのは、当然リスクはあります。それでも、食べなければ治っていかないと捉えており、こちらも必死です。
ですから、食べられることが分かった時には、私もホロっとくることがあります。
風邪や胃腸炎の子ども達の診察をして、元気よく治ってくれるのもうれしいですが、基本的にウィルス感染であり、私が良くしたというよりも、子ども達自身が自然治癒力で改善しています。
食物アレルギーは、食べれば治っていく方向に進むため、「食べるな」というドクターが多い中、食べられることをつかみ取ろうとするため、もちろん自然治癒力(免疫)は働くのでしょうが、食べさせる必要があります。
よく考えると、食物アレルギーの診療に「ルール」ってあるのだろうかと思います。
いまだに食物負荷試験をやらない医師は多いし、専門医に紹介することもなかったりします。自分のところに通わせて、時々アレルギー採血を繰り返し、除去と指示しているのみという医者は結構います。それでも、医師には成功報酬が支払われるのです。
食物アレルギー診療にも、明確なルールが存在すればいいのにと思います。そうすれば、食べられることが分かって、患者さんと喜びを共有できる医師が増えるのに…と思っています。