日本のラグビーW杯が終わりました。
ベスト8で大健闘も、南アフリカとは底力の違いを感じさせられました。ただ、ラグビーの面白さに夢中になった人も多かったのではないでしょうか?。
サッカーでもスポーツは大体そうなのかもしれませんが、「攻撃は最大の防御」と言われます。ラグビーなんて、まさにそれ!。攻めていれば、相手は防戦一方で、自分達が得点の可能性が高く、失点する確率は減ります。スポーツは、失点しなければ負けませんからね。
さて、最近アトピー性皮膚炎の治療の誤解を払拭すべく、いろいろ書いています。「プロアクティブ治療」というステロイド軟膏を塗り続け、皮膚の状態を安定化させる治療が推奨されているものの、多くの小児科医、皮膚科医はステロイドを薄く塗るとか、良くなったら塗るのをやめなさいと指導しています。
このことに「攻撃は最大の防御」という考えを当てはめてみると、分かりやすいのではないかと思っています。
ステロイドを塗るというのは「攻撃」で、塗るのをやめるのは「防御」と捉えると、多くの医師のやっている弱いステロイド軟膏を塗るのは、手ぬるい「攻撃」をするということになります。塗るのをやめると、今度は相手(アトピー性皮膚炎)に攻められてしまいます。
アトピーは、相当難治な治りづらい皮膚の病気です。にも関わらず、多くの医師が“乳児湿疹”と過小診断し、ステロイド軟膏の副作用を恐れて中途半端な塗り方を指導しています。
いつも言っているように、アトピー性皮膚炎の治療には、強いステロイド軟膏を使わないと太刀打ちできないと言えます。つまり、多くの医師の言うやり方では、中途半端な治療をして、塗りやめた途端、アトピー性皮膚炎の攻撃を受け、防戦一方になってしまいます。アトピーの状態の悪い人は、この状態です。
これでは、アトピー性皮膚炎の攻略できるどころではありません。強力に治療して、皮膚をよい状態のままキープします。よくなっても、すぐには治療の手を緩めず、ゆっくりステロイド軟膏を減量していきます。何ヶ月かしばらくは攻撃し続けるのが、プロアクティブ治療なのです。
ラグビーで言えば、圧勝と言えるのかな。少なくとも、この戦略では負けはしません。アトピー性皮膚炎の治療は、アレルギーに関心のない医師達の理解不足から、攻め切れていない治療を行なっているようなものだと思っています。
世の中、アトピー性皮膚炎でお困りの患者さんは少なくないと思いますし、診断すらされていない方も多いですし、「経皮感作」で食物アレルギーも悪化してしまいます。アトピー性皮膚炎の診療については、患者さんも医師の言うことを信用し過ぎです。
日本の第一人者の推奨するプロアクティブ治療に出会える患者さんに増えてほしいものだと思っています。


