この時期、多くの子ども達が受けるのがインフルエンザの予防接種だと思います。
小児科だと0歳から希望される大人までが守備範囲となります。だいたい泣かなくなるのは小学校になる頃でしょうか?。3、4歳で泣かないでできる子もいます。
自分でもよく分からないのですが、予防接種を極めたいと思っている自分がいます。どんな子でも泣かないように接種したいのです。目指すのは、100%泣かない接種です。
多分、多くの小児科医が端っからそんなことは考えていないと思います。何故か、私はそれを目指しています。
話しかけながら、注意を逸らすと意外と泣かなかったり、手際よくササっとやると、打たれたことに気づかないこともあります。打った後、泣きそうになってもウンチのオモチャを見せると泣かずに済むこともあります。
多分、他の小児科よりも泣かない確率は高いと思いますが、診察室に入る前から泣く子、うまく会話ができていても、直前に急変する子もいます。なかなか難しい。
小児科医になって25年以上になりますが、一度たりとも100%泣かない接種は達成できていません。でも、挑戦する意味があると思うので、挑戦は続けたいと考えています。
そんな私なので、アレルギーの診療でも、そのクセが出ちゃうんでしょうね(汗)。100%治せないかという気持ちで取り組んでしまう。
そうすると、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーでかなり難治化したものは難しいです。いとも簡単に症状が悪化してしまい、抑えることが困難です。
そうなると、重症化させないようにするにはどうするか?。鍵は早期発見・早期治療でしょうね。治ったとか、軽症化できたかどうかの評価って難しいのですが、診療の結果をうまくまとめることができれば、周囲にアピールできると思っています。
その結果、日本のアレルギーを減らすことができればと本気で思っています。予防接種の上達よりも難しいかもしれませんが、アレルギーについてももっと上達したい、そう考えています。