明日は、学会のため休診となります。ご迷惑をお掛けします。
今年も学会発表を行ってきました。全部で10回だったかな。ようやく、この週末が今年最後の発表になります。
今朝方、ようやく発表スライドがほぼ完成しました。こんな発表者、いませんよね〜(汗)。頭の中で構想は練っていたので、ほぼそれ通りかなと思っています。
私がよく講演で使っているネタがあります。卵白がクラス6の患者さん13人に卵焼きで負荷試験を行いました。何人食べられたでしょう?。というものです。
答を言ってしまうと、11人が食べられています。学会推奨のプロバビリティカーブを利用すると、「100%症状が出る」ということになるのですが、実際には11人が食べられています。
種明かしをすると、当院の長年行っている卵クッキー、カステラと負荷試験で食べさせて、食べ慣れておいて、最終的に卵焼きに挑戦するという格好です。正直いうと、卵焼きの負荷試験で、軽く症状が出た人もいて、再度リベンジの負荷試験を行って、食べられた人は11人に含めています。
今回のスライドにも使おうと、残りの2人がどうなったかカルテで調べてみました。1人は負荷試験を再度やり、食べられていました。もう1人は、軽く症状が出ただけだったので、家でも食べており除去はしてないと書かれていました。
となると、13人中13人が食べているとなります。もうウッヒョ〜って感じじゃないですか?(笑)。
わりと最近の患者さんで、ひとりクラス6の子で苦労している人がいるので、その子は集計には入っていないんです。意図的ではなく、当院の負荷試験の結果をまとめたデータベースに記録しているものだけを集計したものです。本当なら、最近のものまで入れていないといけないのですが…。
その13人の負荷試験の年齢を見て、改めて驚きました。
クラス6なのに卵焼きに挑戦しているのが1歳代から6歳過ぎだったからです。もう10年前の患者さんもいますので、10年前からクラス6であろうが、ひるむことなく食べさせようと努力していたことが分かります。
多くの小児科医が、私と同じ姿勢で患者さんに臨んでくれれば、重症者は減るはずなんですがね。ただ、数字は高くても、治る可能性があることは忘れずにいて欲しいと思っています。