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スマイルシンデレラ
2019年12月02日 更新

今年、彗星のように現れた人がいます。

スマイルシンデレラこと、渋野選手です。外国の大きな大会で優勝し、一躍時の人となりました。

たまたま、その時に何もかもが上手くいったと思いきや、賞金女王のタイトル争いをしていました。人気も実力もかなりのもののようです。

こんな風に書くと、私がゴルフ好きと思われそうです。確かに医者でゴルフ好きは多いようですが、まったくやりません。ゴルフ素人の私でさえ、マスコミが煽るせいもあるのでしょうが、賞金女王になって欲しいと思っていました。

残念ながら、昨日の大会で優勝できず、賞金女王ランキングでは2位に終わりました。それでも立派な成績です。ちなみに、国内獲得賞金は1億5千万あまり。1位の選手が1億6千万でした。

そうやって、女子プロゴルファーの賞金ランキングを調べてみると、上位にはよくテレビのスポーツコーナーで耳にするような日本や韓国の選手が並んでいます。

ランキングを見てみると、真の実力者がコンスタントに良い成績を上げて、大いに稼いでいるようです。プロなんだから、本来の姿なんだろうと思います。

ちなみに、100位の選手も500万稼いでいます。試合数が少ないと思いきや、上位と同じく年間20から30試合出場しているようです。

同じプロであっても、これだけ差がある訳です。ふと、私の業界を考えてみました。

患者さんは病気になると、医師を信用し、命や健康を預けますよね?。でも、医師の実力って、ピンからキリまであります。私が専門にしているアレルギーだって、女子プロゴルフとおんなじです。専門医と非専門医の知識の差は、女子プロの1位から100位くらいの差があると思いますし、アレルギー専門医同士であっても、大きな実力差があります。

にもかかわらず、患者さんはかかりつけの医師を頼りにして、ベストの医療を受けていると信じているようです。残念ながら、それはあり得ないと思っています。

すごく嫌なことを言わざるを得ませんが、賞金ランキングがあるとすれば、専門でない医師の方が賞金が上位になっているかもしれません。アレルギーは、説明や指導にとても時間がかかります。その辺を情熱もなく、効率重視で適切に指導をしない医師の方が利益率は上がるからです。

私からすれば、頑張って実力があった医師の方が、ある意味分かりやすい“賞金ランキング”で上になってくれればいいのですが、医師の世界は特殊で、やった行為がすべて報酬に繋がります。誤診をしたり、正しく指導しなくてもです。

なかなか日の目を見ることができないし、正直、「こんな業界、嫌だ〜」と叫びたくなります(汗)。それはそうと、私は来年も見ていて気持ちいい渋野日向子選手を応援したいと思います。