アレルギー関係の学会に参加し、発表をしています。
来年2020年は、東京オリンピックがあります。きっと夏にかけて、都内ではオリンピック関係のイベントがあり、学会どころではなくなっているのでしょう。
毎年7月に開催されている学会が、来年は東京の先生が会長を務めることになっています。来年は、5月開催と早いのです。
早いと言うことは、学会発表のエントリーも早くなります。締め切りが年内だったのですが、何とか対応して間に合いました。
別のアレルギー学会も、例年5月に行われていますが、来年は9月にスライドしています。こちらは遅くなっているので、エントリー締め切りが延びているので、大丈夫。
ちなみに来年の発表ネタは、0歳児から食べさせると、治りがいいのかどうかという問題に取り組んでいます。
例えば、食物アレルギーは、抗体価が高くて除去している人と、食べて症状が出て除去している人がいます。後者も調べてみると、抗体が上がっていることが多いのですが…。
今回の検討では、小麦の抗体が高くて、小麦未摂取の患者さんにうどんを食べさせてみると、一部は症状がでます。アレルギーをやっている医師なら、既に症状を起こしている患者さんの方が治りづらいという印象を持っていると思います。確かに、小麦で症状が出ている患者さんに注意して負荷試験をやってみると、症状が誘発される方もいます。
でも、食べられる量を設定して食べてもらいつつ、再度負荷試験をやると、もっと食べられるようになっています。私は小麦アレルギーは治りやすいという印象を持っていますが、まさにその通りってことが当院のデータで検証できたように思っています。
食物アレルギーにとって、「除去」は最大の敵なのかもしれませんね。