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ドラマのようには
2019年12月30日 更新

「グランメゾン東京」というドラマが昨日、最終回でした。

キムタクが主演ということもあり、話題性も十分で、ご覧になっていた方も少なくなかったと思います。天才料理人が仲間とともに切磋琢磨して、ミシュランガイドで星三つを目指すというドラマでした。

実際問題、ミシュランで星3つを取るのは、超一流の証であり、仲間同士でぶつかり合い、協力していくという、ある意味ありがちな内容なのですが、結構面白かったかなと思っています。

出演する料理人たちが、究極の一品を目指し、日々努力する様は見応えがありました。料理って、点数づけが難しいと思いますが、美食家が一定の基準で評価するミシュランガイドは存在価値はあるのだろうと思っています。

とにかく、最高の一品を追い求める姿勢は良く描かれていたと思います。これって医療の世界でも共通なんだろうと考えています。

医療で、最高のものを目指すとなると、正しく診断し、適切に治療することに尽きると思います。それが“最低ライン”ですよね?。それに最近よく書いているように、より早く診断し、早期から治療することも大事だと思います。これまで真面目に診療してきた結果、それが医療においての“究極の一品”なんだろうと確信しています。

ところが、申し訳ないことに何度も書いていますが、ぜんそくは“風邪”、アトピー性皮膚炎は“乳児湿疹”と「誤診」され、過小診断、過小治療を繰り返され、医師には満額の医療費が支払われているのが現実です。改善もしていないのに、同じ薬を出し続けるような、有り得ない対応をしているにも関わらずです。

料理で言えば、日々精進することなく、その結果、ミシュランの星を取ろうともしていない料理店が、“One team”で全力をあげてお客さんの満足のために頑張る料理店よりも、儲かっているし、「アレルギー科の看板に嘘偽りなし」なんて思われていたりします。

医療の世界は、医師というだけで患者さん側もカリスマ性を感じ、全面的に信用してしまうところが問題なのだろうと思います。競争原理があまり働いておらず、何事も医師のペースでことが進んでしまいます。

あまり書くと何ですが、医療の世界はドラマのようにはいかないようです。それが現実です。