本日は、勉強会参加のため、休診となります。ご了解ください。
最近、0歳から食べさせていけば食物アレルギーはほとんど治るのではないかという考えを述べています。
イメージとしては、0歳児の食物アレルギーはまだ寝ぼけており、そのうちに食べさせて体に慣れさせていく格好です。それを除去という反対方向に歩んでしまい、除去する期間が長くなると、食物アレルギーが覚醒してしまうように感じています。
小児の3大アレルゲンは卵、乳、小麦とされます。その中で、食べているとどんどん治るのが小麦だと思っています。
アトピーがあり、離乳食前にアレルギー採血をしてみると、卵のほか小麦がクラス2以上になってくる患者さんがいます。そういう場合は、小麦を自宅で食べさせる前にうどんで負荷試験を行っています。
最初は、どれくらいの量で症状が出るかまったく分からないので、数センチから食べさせるのですが、トントン拍子で進み、100g完食なんてこともよくあります。
その一方で、うどん1センチを食べさせ、症状が出てしまい、ビックリすることがありました。“小麦アレルギーもどき”の中に、本物というか重症児が混じっているという訳です。
もしかしたら、0歳のうちからアナフィラキシーを起こしやすい人とそうでない人は決まっているのかもしれないと考えています。
この1センチのうどんを食べられなかった患者さんの「その後」は興味ありませんか?。
まだ0歳児でしたが、そうめん1センチを食べてもらっていました。次の負荷試験で10センチほど食べられることが分かり、最近やった再度の負荷試験では90センチ食べられるようになっています。
重症であっても、変に除去はせずに、あきらめずに前を向いて食べさせていくことが大切であることをご理解いただきたいと思っています。