毎年行われている勉強会に来ています。
ですので、年明けのこの時期、いつも休診にして申し訳なく思っています。その代わり、勉強になったことを診療の還元したいと思います。
最近は、0歳のうちから卵を食べさせていくことが推奨されており、卵白を少量を食べさせたらアナフィラキシーを起こしてしまったという話が出ていました。
聞けば、卵もミルク、小麦もアレルギー採血が陽性だったそうです。ちなみに卵白はクラス5。
この時期であっても、症状を起こすだけの量を食べさせてしまうと、アナフィラキシーは起こし得ると思います。
主治医は完全除去を指示していましたが、アナフィラキシーを起こすだけの量の卵を食べさせたことが問題であり、もっと少ない量なら症状は出なかったはずです。
食物アレルギーの対応は、完全除去にはさせず、症状の起こさないだけの量を食べさせることが重要だと言われています。今回、アナフィラキシーを起こしたから完全除去というのはちょっと違うかなと思っています。
そもそも今どき、卵、乳、小麦が3つとも陽性の患者さんは、かなりアトピー性皮膚炎が悪かったのだろうと考えています。もっと早く湿疹の治療をやっていれば、こうはならなかったのだとは思っています。
ただ、先日も書いたようにかなり早期から少量のアレルゲンで激しい症状を起こすかどうかは決まっているのかもしれません。それでも、それよりも少ない量で食べさせていくことが重要だと確信しています。
このような状況で、専門医でも除去やむなしみたいになってしまっていますが、私は変えていく必要があるんじゃないかと考えています。