小児科 すこやかアレルギークリニック

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乳児の卵負荷
2020年01月16日 更新

現在、学会の準備中です。

0歳で卵の負荷試験をしたケースをまとめています。0歳で負荷試験をするには、根拠がなくてはなりません。

大きく分けると2点に分けられると思います。一つは、経皮感作を受けて卵の数値が上がっている場合。つまり卵が未摂取なので、食べられるかどうかが分からないケースです。もう一つは、離乳食で卵を食べて症状が出た場合だと思われます。

学会の方針では、卵は治りやすいので、症状が起きたら向こう1年は除去し、その後に負荷試験の計画を立てるという考え方もあるようです。

個人的には、症状が起きたのは、卵を多く摂ったからであって、もっと少ない量を食べることが大切なんだろうと考えています。症状を起こさない範囲で食べさせるという、必要最小限の除去は重要なポイントだと考えています。

特に未摂取の赤ちゃんに卵の負荷試験を行うと、予想外に症状が出てしまうことがあります。無理のない負荷試験を心がけると、発赤やじんましん程度で済むことが多いです。

仮に症状が出てしまっても、これくらい食べると症状が出るということが分かりますので、それ以下の量であれば、強い症状は起こさないことが分かる訳です。少なく見積もって、もっと少量を食べさせれば、症状は起きないことでしょう。そうやって、症状の起きない量を設定してあげたいところです。

乳児に卵を食べさせる場合、注意しなければいけないことがあります。じんましんが出るとか、咳が出るという即時型反応のほかに、食べて2、3時間後に嘔吐を繰り返す、消化管アレルギーと思われる症状が意外と見られるのです。

これは、ほんの微量であっても、2、3時間経って繰り返し吐くことがあります。ぐったりしてしまうこともあります。このタイプでは、アレルギー採血で卵白はクラス0のことが多いのですが、一部数値が高いこともあるようです。

この場合、アレルギー検査が陰性で、しかも食べてから時間が経ってから症状が出ます。しかも、じんましんや咳といった食物アレルギーで見られやすい症状が出ず、嘔吐といった消化器症状だけなので、医師からは「胃腸炎です」と診断されることが多いので、注意が必要です。

この病態も、注意深くみていると、意外と治りやすいようです。個人的には、この消化管アレルギーではなく、即時型反応も積極的に食べすすめていくと、治る方向に進めることができると感じています。