小児科 すこやかアレルギークリニック

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2020年01月20日 更新

日々、真面目に診療しているつもりです。

先日も食物アレルギーでお困りで遠路から受診して下さった親御さんについ熱くなって、30分以上語ってしまいました(笑)。

自分がそれなりに勉強したり、経験したことをお話しすると、多くの親御さんがビックリされます。だって、地元のかかりつけ医と全く逆のことを言う訳ですから。

そんなお困りの人も多く、ですから、ホームページにて自己責任において、情報を発信させていただいています。

世の中の医師のほとんどが食物負荷試験をやっていない頃から、食物負荷試験を行い、その必要性を日々訴えてきました。多くの医師がアレルギー採血の結果が高いと除去を指示しますが、いえいえかなり食べられます。以前は、無駄な除去はせず、食べさせていきましょうと繰り返してきました。

最近では、食べさせていると食べられる量が上がるんだと訴えてきました。段階的に食べさせていけば、特に卵や小麦は食べられるようになります。牛乳もそうとも言えます。

そして、0歳から食べさせていけば、面白いように治ります。学会は基本的に除去のスタンスを取っているようですが、私は除去はしてないけないと思っています。

0歳の抗体が陽性の状態で少しずつ食べさせていけば、発症させないことも可能かと思います。

また、今年は新潟でも大規模なエピペンの研修会が計画されているようです。園、学校での誤食時の対応を強化しようという動きです。これに関しては、当院は2011年頃から、エピペンを所持する重症児の通う園や学校に直接出向き、指導する方法を開始しました。

自分で言うのも何ですが、時代を先読みし、必要性を説いてきたつもりです。0歳から積極的に原因食品を食べさせていき、無駄に除去しなければ、食物アレルギーは減りますし、重症児も減ることでしょう。となるとエピペンを持つ患者も減っていくものと思われます。

世間的には食物アレルギーが年々増えているとされていますが、食物アレルギーには明るい未来が待っているように感じ始めました。私の役目は徐々に減ってきているように感じています。12年間、日曜を除いて毎日書いてきましたからね。いずれ“卒業”ということになるんでしょうね。