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日本の至宝
2020年01月24日 更新

井上尚弥選手をご存知ですか?。

ボクシングの選手で、日本の選手では歴代最強と言われています。テニスの錦織圭選手、バスケの八村塁選手は有名ですが、それ以上という選手です。

ボクシングは、WBAとかWBCなど4つの団体があり、その中で世界最強を決めようとする大会が昨年あり、それで優勝しています。

その井上選手が心掛けていることが、負けないことではなく、逃げないことなのだそうです。

これまでの世界チャンピオンで、負けそうな強い選手との対戦は避け、勝てそうな選手とのみ戦ってきた選手はいました。要するに、“負けないこと”を重んじるあまり、“逃げること”を選んだということです。

ファンはどちらが強いか知りたい訳です。真剣勝負だからこそ、興奮するし、応援もしたくなる。ボクシングは体重別にクラスが分けられていますが、井上選手はバンタム級で、世界最強と言えます。まさに日本の至宝といっても過言ではないと思います。

私のチカラを入れている食物アレルギー診療は、“負けること”も“逃げること”も許されないと考えています。

食物アレルギーにおいて、“負けること”とは、負荷試験で強い症状を起こすことではないでしょうか?。“逃げること”とは、除去を続けることではないかと考えています。

つまり、“負ければ”、原因食品を食べるのが怖くなり、本人も親御さんも除去を続けるようになります。また、“逃げれば”、延々と除去して、食べないのが当たり前になります。

専門病院を受診すると、負荷試験をやって白黒つけようなどと言いますが、確かに正論ですが、負荷試験をやってアナフィラキシーを起こしてしまえば、全てが後ろ向きになってしまい、だったら負荷試験はしない方がよかったとなり兼ねません。慎重にやれば、アナフィラキシーを避けることはさほど難しくはないと考えています。

ベストは、少しずつ食べる。しかも美味しく食べ続けること。こうすれば、治る可能性が出てくると考えています。